留学情報:各国の健康保険制度

留学をする国におけて、留学生向けにどのような健康保険制度があるのかを調べてみました。

アメリカの健康保険制度

アメリカの場合、公的な健康保険制度はありません。このため、留学生は海外旅行傷害保険(海外留学保険)に加入することが必須となります。

尚、大学やカレッジなどの場合、学校で保険を手配してくれることがあります。このような場合、学校が現地で提携している保険会社の保険プランへの加入手続きをしてくれることになります。どこの保険会社のどのような保険プランを手続きするかは、学校によって異なっています。多くの場合、病気や怪我の治療費および遺体の搬送費用などがカバーされている保険となります。あくまでも健康保険の範囲内という場合が多いです。
また、大学やカレッジは現地に到着後オリエンテーションを受けてから、クラスの履修登録をし、その後、授業料を支払うときに、保険料などの必須の料金を一緒に支払うことになります。つまり、支払いをするまでには保険に未加入な状態となってしまいますので、最低でもこの期間をカバーするように、日本から海外旅行傷害保険(海外留学保険)には必ず加入していきましょう。

また、アメリカの保険でわかりにくいのが、co-payment(copay)、reductible、coinsuranceです。簡単にそれぞれについて、説明してみましょう。

Co-Payment (Copay)
特定の医療サービスを受けるときに自己負担で支払わないといけない定額の料金です。例えば、救急外来受診のCopayが50ドルという保険プランだったとすると、救急外来受診をするときに自分で最初に支払う自己負担金です。
Deductible
診察を受けるときの定額の自己負担金です。例えば、年間のDeductibleが250ドルという保険プランだったとして、治療費が300ドルだったとすると、250ドルまでは自分で支払いをし、保険でカバーされるのは50ドル分ということになります。
Co-insurance
保険でカバーできる医療費のうち、自己負担をする割合です。例えば、70/30という保険プランがあるとすると、既に年間のDeductibleの分は自己負担で支払い済みだとすると、それ以上の医療費については70%を保険会社が、本人が30%を払うことになります。

カナダの健康保険制度

カナダの場合、州ごとに公的な健康保険制度がありますが、留学生が対象となるかどうかは州ごとに異なります。 また、加入できる場合でも待機期間が設定されていて、すぐには保険路利用できないことがあります。このため、海外旅行傷害保険(海外留学保険)に加入しておくことをお勧めします。

ブリティッシュコロンビア州
MSP(Medical Services Plan)と呼ばれる健康保険があります。
1年間のうち半年以上BC州に居住する方が対象となりますので、学生ビザやワーキングホリデービザの方も加入することができます。
保険料は月額66.50ドルです(2012年)。
BC州に到着した月およびその後の2ヶ月間は加入待機期間となります。例えば、7月中に到着したとすると、10月1日から健康保険が有効となります。
基本プランの対象となるのは治療費で、薬代、歯科医療、視力は含まれません。
MSP(Medical Services Plan)について
http://www.health.gov.bc.ca/insurance/bcresidents.html
オンタリオ州
OHIP(Ontario Health Insurance Plan)と呼ばれる健康保険があります。
ただし、留学生は対象外となりますので、加入することはできません。
ノバスコシア州
MSI(Medical Services Insurance)と呼ばれる健康保険があります。
留学生は、ノバスコシア州に到着後の13ヶ月目の1日から加入申請ができます。例えば、7月に到着したとすると、翌年の8月1日に申請が可能になります。また、31日間連続してノバスコシア州を不在にしていないことが条件です。

オーストラリアの健康保険制度

オーストラリアの場合、学生ビザを取得して就学する留学生はOSHC(Overseas Student Health Cover)と呼ばれる留学生健康保険への加入が必須なります。
OSHCは、現地の民間保険会社が取り扱っています。各学校でこれらの保険会社と提携をしており、学校に申込みをすることで、学校がOSHCの加入手続きをしてくれることが一般的です。
OSHCでカバーされる内容は、治療費、入院費、救急車、処方薬となります。ただし、メディケアと呼ばれるオーストラリアの公共医療保険制度に規定された規定料金が上限となります。また、歯科医療、視力、既往症の治療については対象外となります。

OSHC(Overseas Student Health Cover)について
http://www.health.gov.au/internet/main/publishing.nsf/Content/health-privatehealth-consumers-ovc.htm

ニュージーランドの健康保険制度

ニュージーランドの場合、就学するには保険に加入していることが必須となりますが、留学生が加入できる公的な保険制度はありません。このため、海外旅行傷害保険(海外留学保険)に加入することが必要となります。

ただ、ニュージーランド国内におけるアクシデントによる怪我については、ACC(Accident Compensation Corporation)と呼ばれる制度があります。留学生または訪問者を問わず、アクシデントによる怪我の治療は無料となります。

イギリスの健康保険制度

イギリスの場合、NHS(National Health Service)と呼ばれる国民保険サービスがあります。
留学生でも利用は可能ですが、基本的には6ヶ月以上のコースに登録している必要があります。また、すべての治療が無料になるわけではなく、歯科医療や入院などは自己負担が必要となります。

また、NHSを利用するには、GP(General Practitioner)と呼ばれる一般開業医にNHSの患者として登録をする必要があります。GPはファミリードクターとも呼ばれ、かかりつけの医師になりますが、新しい患者を受け付けていない場合が多いです。もし、登録できるGPが近所にいないという場合、NHSウォークイン・センターがあれば、事前の登録や予約などは不要で、治療が受けられます。ただし、長時間の順番待ちとなることが一般的です。

このため、イギリス人でも、NHSを利用せずに、プライベートの医療機関を利用することも多くなっています。留学生の場合、海外旅行傷害保険(海外留学保険)に加入しておけば、プライベートの医療機関の治療を受けることができます。また、ロンドンなどには、日系のクリニックなどがあり日本語で受診できる場合がありますが、これらのクリニックもプライベートの医療機関ですので、NHSは適用されません。

NHS(National Health Service)について
http://www.nhs.uk/NHSEngland/AboutNHSservices/uk-visitors/Pages/accessing-nhs-services.aspx
在英国日本国大使館の医療制度の説明ページ
http://www.uk.emb-japan.go.jp/jp/ryoji/iryo02.html

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