
留学が決まると、学校への授業料、滞在費、入学金、教材費、保険料など、さまざまな費用の支払いが必要になります。
「学費はビザ申請前に払うの?」「滞在費はいつ払う?」「学校に直接海外送金するべき?」「留学会社に支払う場合の注意点は?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、2026年時点の公式情報をもとに、留学費用の支払い時期、国別の注意点、学校への支払い方法、海外送金で気をつけたいポイントをまとめています。
- 留学費用はいつ支払うのか
- 国別の学費・滞在費の支払いタイミング
- 海外送金・クレジットカード・留学会社経由の違い
- 支払い不足や為替レートで損をしないための注意点
留学費用の支払い時期は学校・国・ビザ条件で異なる
留学費用の支払い時期は、留学先の国、学校の種類、コース、ビザ申請の有無によって異なります。
特に学生ビザを申請する場合は、学校が発行する入学許可書、CoE、CAS、PAL/TAL、授業料の領収書、資金証明などが関係するため、支払いのタイミングを慎重に確認する必要があります。
以前は「この国はビザ申請前に全額支払い」「この国は現地到着後に支払い」と単純に分けられることもありましたが、現在は国や学校によって運用が細かく異なります。
そのため、実際には以下の3つを必ず確認しましょう。
- 学校の請求書・支払期限
- 学生ビザ申請に必要な書類
- 支払い後に学校が発行する書類の種類と発行時期
留学費用の主な支払い項目
学校に支払う留学費用には、授業料だけでなく、さまざまな項目が含まれます。
| 費用項目 | 主な内容 | 支払い時期の目安 |
|---|---|---|
| 出願料・申請料 | 学校への出願時に支払う費用 | 出願時 |
| 入学金・登録料 | 入学手続きのための費用 | 入学許可後、請求書発行後 |
| 授業料 | コース受講に必要な費用 | ビザ申請前、出発前、または現地到着後など学校・国により異なる |
| 教材費 | 教科書、教材、オンライン教材など | 授業料と一緒、または現地到着後 |
| 滞在手配料 | ホームステイや学生寮の手配料 | 滞在先申込時または請求書発行後 |
| 滞在費 | ホームステイ、学生寮、アパートなどの費用 | 出発前または現地到着後。滞在方法により異なる |
| 空港出迎え費用 | 空港から滞在先までの送迎費 | 出発前に学校へ支払うことが多い |
| 保険料 | 学校指定保険、OSHCなど | 国や学校の規定により異なる |
国別:留学費用を支払うタイミングの目安
以下は、2026年時点の一般的な目安です。実際の支払い時期は学校・コース・ビザ申請方法によって異なるため、必ず学校の請求書と公式ビザ情報を確認してください。
| 国 | 授業料の支払い時期の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| アメリカ | 語学学校は出発前、大学・カレッジは学期開始前または履修登録後が多い | 学生ビザ申請にはI-20が必要です。授業料全額の前払いが一律のビザ条件ではありませんが、学校ごとの支払期限があります。 |
| カナダ | 入学許可後、ビザ申請前に一部または全額の支払いが必要になることが多い | 学生ビザ申請ではLOA、PAL/TAL、資金証明などが関係します。PAL/TAL取得のために、授業料の一部または全額支払いが必要になる場合があります。 |
| オーストラリア | 学生ビザ申請前に、学校が指定する授業料デポジットやOSHCを支払うことが多い | 学生ビザ申請にはCoEが必要です。CoE発行のために必要な支払い額は学校により異なります。 |
| ニュージーランド | ビザ申請前に支払う場合と、Approval in Principle後に支払う場合がある | 海外から申請する場合、Approval in Principle後に授業料の支払い証明を提出できる制度があります。学校の請求書と移民局の指示を確認しましょう。 |
| イギリス | CAS発行前にデポジットを支払うことが多い。全額前払いとは限らない | 学生ビザではCASに記載された授業料と支払済み金額をもとに、残りの費用を支払える資金があるか確認されます。 |
| アイルランド・マルタなど | 学校・コース・ビザ条件により異なる | ビザ申請や滞在許可に授業料支払い証明が関係することがあります。学校と大使館・移民局の最新情報を確認しましょう。 |
アメリカ留学の場合
アメリカの学生ビザを申請する場合、学校から発行されるI-20が必要です。
I-20は、学生がSEVP認定校に受け入れられたことを示す重要な書類で、学生ビザ申請に必要になります。
ただし、アメリカでは、学生ビザ申請前に授業料全額を支払うことが一律の条件になっているわけではありません。実際の支払い時期は、学校の種類によって異なります。
語学学校の場合
語学学校では、授業開始日の数週間前から1か月前までに、授業料や滞在費の支払いを求められることが多くあります。
学生ビザ取得後に支払うことができる場合もありますが、学校が指定する支払期限までに着金していないと、入学手続きや滞在手配に影響することがあります。
大学・コミュニティカレッジの場合
大学やコミュニティカレッジでは、現地到着後のオリエンテーション、プレイスメントテスト、履修登録を経て、履修単位数に基づいて授業料が確定することがあります。
この場合、授業料は学期ごとに支払うのが一般的です。支払期限を過ぎると、履修登録が取り消されたり、次学期の登録に制限がかかることがあるため注意しましょう。
カナダ留学の場合
カナダの学生ビザ申請では、学校からのLetter of Acceptance(LOA)、多くの場合でPAL/TAL、そして十分な資金証明が必要になります。
IRCC公式情報では、多くの場合、PAL/TALを取得するために、学校からのオファーを受け入れ、授業料の一部または全額を支払う必要があると案内されています。
そのため、カナダでは、ビザ申請前に学校へ授業料デポジットまたは一定期間分の授業料を支払うケースが多くなります。
ただし、すべての学校で全額前払いが必要というわけではありません。学校の請求書、返金規定、PAL/TAL発行条件を確認してから支払いましょう。
オーストラリア留学の場合
オーストラリアの学生ビザ申請では、原則としてConfirmation of Enrolment(CoE)が必要です。
CoEは、学校が学生の入学を正式に確認したことを示す書類です。多くの学校では、入学オファーを受け入れ、学校が指定する授業料デポジットや保険料を支払った後にCoEが発行されます。
また、オーストラリアでは留学生向け健康保険であるOSHC(Overseas Student Health Cover)が重要です。OSHCの期間は学生ビザの期間にも関係するため、学校や保険会社の案内に従って手続きを行いましょう。
ニュージーランド留学の場合
ニュージーランドでは、学生ビザ申請時に授業料を支払済みであることを示す方法と、Approval in Principle(AIP)後に授業料を支払う方法があります。
Immigration New Zealandの公式情報では、海外から学生ビザを申請する場合、AIP後に授業料を支払い、その領収書を提出してビザ発給につなげる方法が案内されています。
ただし、学校やコースによっては、入学手続きや席の確保のためにデポジットや一部費用の支払いが必要になることがあります。学校の請求書と移民局からの指示を必ず確認しましょう。
イギリス留学の場合
イギリスのStudent visaでは、学校から発行されるCAS(Confirmation of Acceptance for Studies)が必要です。
ビザ申請では、CASに記載された授業料をもとに、必要な資金を確認します。すでに学校へ支払った授業料がCASに記載されている場合、その金額を差し引いて資金要件を確認できる場合があります。
そのため、イギリスではCAS発行のために授業料デポジットを支払うことは多いですが、必ずしも授業料全額をビザ申請前に支払う制度ではありません。
また、学生ビザ申請時には、ビザ申請料やIHS(Immigration Health Surcharge)も別途必要になります。
滞在費の支払い時期
滞在費の支払い時期は、滞在方法によって異なります。
| 滞在方法 | 支払い時期の目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 学校手配のホームステイ | 出発前に学校へ支払うことが多い | 手配料、滞在費、空港出迎え費用がまとめて請求されることがあります。 |
| 学校寮・学生レジデンス | 申込時のデポジット、入居前の支払い、現地到着後の分割払いなど | 保証金、退去時清掃費、キャンセル規定を確認しましょう。 |
| 大学・カレッジの学生寮 | 学期ごと、または入寮前に支払い | 授業料とは別のシステムで請求されることがあります。 |
| ホームステイ会社手配 | 手配会社の規定による | 学校ではなく、手配会社へ直接支払う場合があります。 |
| 自分で探す賃貸・シェアハウス | 契約時・入居時 | デポジット、前家賃、光熱費、契約期間、退去条件を確認しましょう。 |
滞在費は、授業料よりキャンセル規定が厳しい場合があります。特にホームステイや学生寮は、手配後にキャンセルすると手配料や一定期間分の滞在費が返金されないことがあります。
留学費用の支払い方法
日本から海外の学校へ支払う方法には、主に以下があります。
| 支払い方法 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 銀行から海外送金 | 学校の銀行口座へ直接送金する方法 | 送金手数料、中継銀行手数料、着金手数料、為替レートに注意が必要です。 |
| クレジットカード | オンラインで支払えることが多い | カード手数料や海外事務手数料がかかる場合があります。限度額にも注意しましょう。 |
| 学校指定のオンライン決済サービス | 学校が指定する決済システムを使う方法 | 利用できる通貨、手数料、為替レート、支払い反映日を確認しましょう。 |
| 留学会社経由 | 留学会社が学校へ送金する方法 | 為替レートの上乗せ、送金手数料、返金時の扱いを確認しましょう。 |
銀行から海外送金する場合
銀行から学校へ海外送金する場合は、学校が発行する請求書に記載された銀行情報をもとに手続きします。
一般的には、以下のような情報が必要になります。
- 学校名・受取人名
- 学校または受取人の住所
- 銀行名
- 銀行住所
- 口座番号
- SWIFT/BICコード
- IBAN ※ヨーロッパなどで使用
- Routing Number / ABA Number ※アメリカなどで使用
- 送金目的
- Invoice NumberやStudent ID
海外送金で注意したい手数料
海外送金では、日本の銀行に支払う送金手数料だけでなく、海外の中継銀行や受取銀行で手数料が差し引かれることがあります。
送金額から手数料が差し引かれて学校に着金すると、学校側では「支払い不足」と判断されることがあります。
そのため、学校から「送金手数料は学生負担」「銀行手数料を差し引かずに満額着金させること」と指定されている場合は、銀行窓口やオンライン送金の画面で、手数料負担区分を確認しましょう。
海外送金の控えは必ず保管する
送金後は、銀行の送金控え、支払い完了画面、送金番号、学校へのメール送信履歴を必ず保管しておきましょう。
学校に入金確認を依頼するときは、以下の情報を伝えるとスムーズです。
- 学生氏名
- Student IDまたはApplication ID
- 請求書番号
- 送金日
- 送金額と通貨
- 送金元名義
- 送金控えのコピー
クレジットカードで支払う場合
学校によっては、クレジットカードで授業料や滞在費を支払える場合があります。
クレジットカードは手続きが簡単で、学校側への反映も早いことがありますが、以下の点に注意が必要です。
- カード手数料が2〜3%程度かかることがある
- カード会社の海外事務手数料がかかる場合がある
- 学校が一度に決済できる金額に上限を設けている場合がある
- 自分のカード利用限度額を超えると決済できない
- 返金時に為替レートの差で差額が生じることがある
少額の出願料や入学金はカード決済が便利ですが、高額な授業料を支払う場合は、銀行送金や学校指定の決済サービスと比較して、実際の総額を確認しましょう。
学校指定のオンライン決済サービスを使う場合
近年は、学校が指定するオンライン決済サービスを利用して、授業料を支払うケースも増えています。
これらのサービスでは、日本円で支払える場合や、学校の請求通貨で支払える場合があります。銀行送金より手続きがわかりやすいこともありますが、為替レートや手数料は必ず確認しましょう。
確認したいポイントは以下の通りです。
- 学校が正式に指定している決済サービスか
- 支払い通貨は日本円か、現地通貨か
- 表示金額に手数料が含まれているか
- 支払い期限までに学校へ反映されるか
- キャンセル・返金時の返金方法と為替差損の扱い
留学会社に支払う場合の注意点
留学会社を通して学校へ支払う場合は、見積書に記載されている為替レートと手数料を必ず確認しましょう。
留学会社によっては、社内レートや独自レートを使って円換算する場合があります。実際の為替レートより大きく上乗せされたレートで請求されると、授業料が高額になるほど負担も大きくなります。
たとえば、学校の授業料が10,000ドルの場合、為替レートに1ドルあたり5円の差があると、50,000円の差になります。1ドルあたり10円の差があれば、100,000円の差になります。
留学会社を利用する場合は、以下を確認しましょう。
- 学校の請求書の原本を確認できるか
- 為替レートはどのレートを使うか
- 為替レートに上乗せがあるか
- 送金手数料・銀行手数料はいくらか
- 返金が発生した場合、どのレートで返金されるか
- 学校へ直接支払うことができるか
留学サイトドットコムでは、学校へのお支払いについて、原則としてお客様が学校へ直接お支払いいただける形をご案内しています。弊社が学校へ送金を代行する場合も、独自の為替上乗せレートではなく、学校請求額と実費手数料を明確にした形でご案内しています。
支払い前に必ず確認したいチェックリスト
留学費用を支払う前に、以下を確認しておきましょう。
- 学校から正式な請求書が発行されているか
- 請求書の学生名・コース名・開始日が正しいか
- 支払い通貨が正しいか
- 支払期限に間に合うか
- ビザ申請前に支払いが必要な費用か
- 支払い後に発行される書類は何か
- キャンセル・返金規定を確認したか
- 海外送金手数料を誰が負担するか
- 送金者名と学生名が異なる場合、学校へ連絡したか
- 送金控えを保存できるか
返金規定も必ず確認しましょう
留学費用を支払う前に、キャンセルやビザ却下時の返金規定も必ず確認してください。
特に、以下の費用は返金不可または一部返金不可になることがあります。
- 出願料
- 入学金・登録料
- 滞在手配料
- 空港出迎え費用
- クレジットカード手数料
- 銀行送金手数料
- ホームステイや寮のキャンセル料
ビザが却下された場合の返金規定、コース開始後に退学する場合の返金規定、延期する場合の手数料は、学校ごとに異なります。
「申し込む前」ではなく、支払う前に確認しておくことが大切です。
公式情報の確認リンク
学生ビザと支払い時期は、各国の制度変更や学校の運用により変わることがあります。以下の公式情報も確認してください。
- アメリカ国務省:Student Visa
- IRCC:Study permit – Get the right documents
- オーストラリア内務省:Student visa subclass 500
- Immigration New Zealand:Student fund requirements
- GOV.UK:Student visa – Money you need
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