
日本ではSATはあまりなじみがないかもしれませんが、アメリカの大学進学を目指す高校生にとっては重要な標準テストのひとつです。
SATは、TOEFLやIELTSのような「留学生向けの英語力判定テスト」ではなく、アメリカの大学出願で学力を示すために使われる標準テストです。
この記事では、2026年時点の公式情報をもとに、SATの試験内容、スコア、受験料、試験日程、日本からの受験方法、留学生が注意すべきポイントをわかりやすくまとめています。
- SATとはどのような試験か
- 2026年時点のデジタルSATの試験内容とスコア
- SAT Subject Testsが現在どうなっているか
- 日本からSATを受験する方法・日程・受験料
SATとは?
SATは、アメリカの大学出願で使われる標準テストです。現在のSATは「Scholastic Assessment Test」などの略称としてではなく、正式にはSATという名称で使われています。
アメリカの大学出願では、高校の成績、エッセイ、推薦状、課外活動、英語力証明などとあわせて、SATスコアが評価材料になることがあります。
ただし、近年は大学によってSATスコアの提出方針が異なります。出願時にSATが必須の大学、任意提出の大学、提出不要の大学があるため、必ず志望大学の公式入学条件を確認しましょう。
TOEFL・IELTSとSATの違い
SATは、TOEFLやIELTSとは目的が異なります。
TOEFLやIELTSは、英語を母語としない留学生が英語で授業を受けられるかを確認するための英語力試験です。一方、SATは英語力だけでなく、読解力、文章理解力、数学力など、大学で学ぶための学力を測る標準テストです。
| 試験 | 主な目的 | 主な対象 |
|---|---|---|
| SAT | アメリカ大学出願で学力を示す標準テスト | アメリカの大学進学を目指す高校生・留学生など |
| TOEFL iBT | 英語力の証明 | 英語を母語としない留学生 |
| IELTS | 英語力の証明 | 英語圏への留学・進学・移住を目指す人 |
| Duolingo English Test | 英語力の証明 | オンラインで英語力証明を提出したい留学生など |
アメリカの大学へ出願する場合、留学生はSATだけでなく、TOEFL iBT、IELTS、Duolingo English Testなどの英語力証明が別途必要になることがあります。
現在のSATはデジタル形式
2026年現在、SATはデジタルSATとして実施されています。
受験者は、College Boardのデジタル試験アプリBluebookを使用して受験します。会場で受験する形式ですが、問題は紙ではなく、パソコンやタブレットなどの承認されたデバイス上で解きます。
自分のデバイスを使う場合は、事前にBluebookをインストールし、試験前にセットアップを完了しておく必要があります。
SATの試験内容
現在のSATは、Reading and WritingとMathの2セクションで構成されています。
各セクションは2つのモジュールに分かれており、最初のモジュールの出来によって、次のモジュールの難易度が変わる方式です。
| セクション | 試験時間 | 問題数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| Reading and Writing | 64分 | 54問 | 短い英文を読み、語彙、文法、読解、文章構成などに関する問題に答えます。 |
| Math | 70分 | 44問 | 代数、関数、問題解決、データ分析、幾何、三角法などの数学問題に答えます。 |
| 合計 | 134分 | 98問 | 試験時間は合計2時間14分です。 |
Mathセクションでは、多くの問題が選択式ですが、一部は自分で数値を入力する形式です。
SATのスコア
SATのスコアは、400〜1600点で表示されます。
Reading and Writingが200〜800点、Mathが200〜800点で、それぞれのセクションスコアを合計したものが総合スコアになります。
| 項目 | スコア |
|---|---|
| Reading and Writing | 200〜800点 |
| Math | 200〜800点 |
| Total Score | 400〜1600点 |
必要なSATスコアは、大学、学部、専攻、出願年度によって異なります。特に競争率の高い大学や専攻では、高いSATスコアが求められることがあります。
一方で、SATスコアの提出を任意としている大学もあります。スコアを提出すべきかどうかは、志望校の出願方針、自分のスコア、高校成績や課外活動とのバランスを見て判断しましょう。
SAT Subject Testsは終了しています
以前のSATには、SAT Reasoning TestとSAT Subject Testsという区分がありました。
しかし、SAT Subject Testsは2021年に終了しており、2026年現在は受験することができません。
そのため、旧ページにある「SAT Subject Testsを科目別に受験する」という情報は現在の制度には合いません。
特定科目の学力をアピールしたい場合は、AP試験、IB、Aレベル、高校での成績、大学指定の追加書類などが評価材料になることがあります。
2026〜2027年のSAT試験日程
College Board公式サイトでは、2026年8月から2027年6月までのSAT試験日が案内されています。
| 試験日 | 通常申込締切 | 変更・キャンセル・後期申込締切 |
|---|---|---|
| 2026年8月22日 | 2026年8月7日 | 2026年8月11日 |
| 2026年9月12日 | 2026年8月28日 | 2026年9月1日 |
| 2026年10月3日 | 2026年9月18日 | 2026年9月22日 |
| 2026年11月7日 | 2026年10月23日 | 2026年10月27日 |
| 2026年12月5日 | 2026年11月20日 | 2026年11月24日 |
| 2027年3月6日 | 2027年2月19日 | 2027年2月23日 |
| 2027年5月1日 | 2027年4月16日 | 2027年4月20日 |
| 2027年6月5日 | 2027年5月21日 | 2027年5月25日 |
申込締切はアメリカ東部時間の午後11時59分までです。日本時間とは時差があるため、締切直前ではなく、余裕を持って申し込みましょう。
日本でSATを受験できる場所
SATは日本国内でも受験できますが、会場は試験日によって異なります。
以前は、インターナショナルスクールや大学などの会場名を一覧で掲載することもできましたが、現在は日程ごとに実施会場や空席状況が変わるため、固定の会場リストとして案内するよりも、College Boardの公式検索で確認するのが確実です。
受験会場は、SAT申込時にCollege Boardのアカウントから選択します。希望する地域に会場がない場合でも、別の日程では会場が出てくることがあります。
SATの受験料
2026年時点のCollege Board公式情報では、SATの基本受験料はUS$68です。
日本などアメリカ国外で受験する場合は、基本受験料に加えてInternational Registration FeeとしてUS$43がかかります。
| 項目 | 料金 |
|---|---|
| SAT Registration Fee | US$68 |
| International Registration Fee | US$43 |
| 日本など海外受験時の合計目安 | US$111 |
後期申込、変更、キャンセル、追加スコア送付などには、別途費用がかかる場合があります。受験料は変更される可能性があるため、申込前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
SATの申込方法
SATの申込は、College Boardのアカウントからオンラインで行います。
申込時には、受験日、受験会場、本人情報、支払い方法などを登録します。デジタルSATでは、受験前にBluebookアプリで試験セットアップを行い、Admission Ticketを確認しておく必要があります。
申込前に確認しておきたいこと
- College Boardのアカウントを作成しているか
- パスポートなどの有効な本人確認書類があるか
- 希望日に日本国内の会場があるか
- 使用予定のデバイスがBluebookに対応しているか
- 志望校の出願締切までにスコアが間に合うか
SATは留学生にも必要?
アメリカの大学に出願する留学生にとって、SATが必要かどうかは大学によって異なります。
SATスコアの提出が必須の大学もあれば、任意提出の大学、留学生には別条件を設けている大学もあります。
また、SATを提出する場合でも、留学生はTOEFL iBT、IELTS、Duolingo English Testなどの英語力証明が別途必要になることがあります。
出願準備では、以下の順番で確認すると整理しやすくなります。
- 志望大学がSATを必須としているか
- SATが任意提出の場合、提出した方が有利になりそうか
- 英語力証明としてTOEFL・IELTS・Duolingoなどが必要か
- 出願締切までに受験・スコア送付が間に合うか
SAT対策のポイント
SATは英語力だけでなく、読解力、論理的思考力、数学力が必要な試験です。特に日本の高校生や留学生にとっては、英語で数学の問題を読むこと、短時間で英文を正確に処理することが大きな課題になります。
SAT対策では、以下のような準備が大切です。
- Bluebookで公式練習テストを受け、デジタル形式に慣れる
- Reading and Writingでは、短い英文を素早く正確に読む練習をする
- Mathでは、英語の数学用語に慣れておく
- 志望校のスコア目安を確認し、目標スコアを決める
- 出願締切から逆算して、複数回受験できるスケジュールを組む
費用の相談も無料です
アメリカ大学進学を考えている方へ
SAT、英語試験、出願準備、留学費用など、海外大学進学では確認することが多くあります。学校選びや進学ルートで迷っている方は、無料相談をご利用ください。
関連記事
海外大学や大学院への進学を目指す方にとって、代表的な英語試験のひとつがTOEFL iBTです。TOEFL iBTは2026年1月21日から試験内容とスコア表示が改訂されました。この記事では、2026年版として、TOEFL i[…]
海外の大学・大学院への進学、専門学校・カレッジへの入学、または一部の移住申請で必要になることが多い英語試験のひとつが、IELTS(アイエルツ)です。この記事では、2026年時点の公式情報をもとに、IELTSの種類、試験内容、[…]
海外大学や大学院、カレッジへの出願で使える英語試験として、近年注目されているのがDuolingo English Test(デュオリンゴ・イングリッシュ・テスト)です。IELTSやTOEFLと比べると、自宅からオンラインで受[…]
