【2026年】OPTとは?申請手続き・期間・STEM延長|アメリカ留学後の就労

OPTとは?

アメリカの大学・コミュニティカレッジ・大学エクステンションなどで学ぶ留学生にとって、卒業後のキャリアを考えるうえで重要な制度がOPT(Optional Practical Training)です。

OPTとは、F-1学生が、専攻分野に直接関連する仕事を通じてアメリカで実務経験を積むための就労許可制度です。いわゆる「卒業後にアメリカで働ける制度」と説明されることもありますが、正確には学生ビザのステータスを維持したまま行う実務研修です。

この記事では、2026年7月時点で確認できるUSCIS、Study in the States、SEVPなどの公式情報をもとに、OPTの条件、申請の流れ、手数料、注意点、STEM OPT Extension、体験談までわかりやすく解説します。

  • OPTとは何か、どんな学生が対象になるのか
  • Pre-completion OPTとPost-completion OPTの違い
  • OPT申請のタイミング、手続き、I-765、EADの注意点
  • OPT中の雇用ルール、失業日数、雇用主変更、無給インターンの考え方
  • STEM OPT ExtensionとOPT体験談へのリンク
【2026年7月時点】制度変更の動きにご注意ください。
現在、F-1などの「Duration of Status」を廃止し、滞在に固定期限を設ける規則がDHSで準備されています。施行前のため本記事は現行ルールに基づく情報ですが、施行された場合、グレースピリオドの短縮(60日→30日)や、OPT申請時のForm I-539提出などが必要になる可能性があります。出願・申請前に、必ず在籍校のDSOとUSCIS・NAFSAの最新情報をご確認ください。

OPTとは?

OPT(Optional Practical Training)とは、F-1学生が、自分の専攻分野に直接関連する仕事で実務経験を積むための一時的な就労許可です。

アメリカのF-1学生は、原則として自由にキャンパス外で働くことはできません。ただし、学校のDSO(Designated School Official)による推薦を受け、USCISにForm I-765を申請し、EAD(Employment Authorization Document)が発行されると、専攻に関連する分野で就労できるようになります。

OPTは「就労ビザ」ではなく、F-1ステータスに基づく就労許可です。そのため、OPT中もF-1学生としてのルールを守る必要があります。

OPTの種類

OPTには、大きく分けて以下の2種類があります。

種類実施時期主な内容利用されるケース
Pre-completion OPTプログラム修了前在学中に専攻関連の仕事を行うOPT。授業期間中は原則週20時間まで、休暇期間中はフルタイムが可能です。在学中に専攻関連の実務経験が必要な場合
Post-completion OPTプログラム修了後プログラム修了後に行うOPT。一般的に「OPT」といえば、このPost-completion OPTを指すことが多いです。卒業後・修了後にアメリカで実務経験を積みたい場合

OPTは通常、学位レベルごとに最大12ヶ月まで利用できます。たとえば、準学士号、学士号、修士号など、異なる教育レベルに進むことで、それぞれのレベルでOPTの対象となる可能性があります。

ただし、Pre-completion OPTを利用した場合、その期間はPost-completion OPTで利用できる期間から差し引かれます。そのため、多くの学生は、プログラム修了後のPost-completion OPTとして利用するケースが一般的です。

OPTの対象になる学生

OPTの対象になるためには、主に次のような条件を満たす必要があります。

  • F-1学生として有効なステータスを維持していること
  • 原則として、1 full academic year以上、フルタイムで就学していること
  • 就労内容が専攻分野に直接関連していること
  • 学校のDSOからOPT推薦を受けること
  • USCISにForm I-765を提出し、EADの発行を受けること

英語研修のみのプログラムは、原則としてOPTの対象になりません。また、OPTの対象になるかどうかは、学校・プログラム・専攻内容・I-20上の教育レベルなどによって判断されます。申込み前に、必ず学校またはDSOに確認しましょう。

OPTができるコースの例

OPTは、アメリカの4年制大学やコミュニティカレッジの学位課程だけでなく、条件を満たす大学エクステンションのサーティフィケートプログラムなどでも対象になる場合があります。

たとえば、ビジネス、マーケティング、ホスピタリティ、データ分析、プロジェクトマネジメントなど、9ヶ月以上の専門プログラムを修了した後にOPTの対象となるケースがあります。

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ただし、同じ「サーティフィケート」や「ディプロマ」と呼ばれるコースでも、学校やプログラムによってOPTの対象になるかどうかは異なります。OPTを目的に留学プランを立てる場合は、出願前に対象プログラムかどうかを確認することが大切です。

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OPT対象プログラムを探したい方へ

アメリカで学んだ後にOPTで実務経験を積みたい方は、学校選びの段階から確認が必要です。ご希望の分野や期間にあわせて、対象になりやすいプログラムをご案内します。

Post-completion OPTの申請タイミング

Post-completion OPTは、申請できる期間が決まっています。タイミングを間違えると申請が却下されることがあるため、学校のOPTワークショップやDSOからの案内を必ず確認しましょう。

タイミング内容
プログラム修了日の90日前からPost-completion OPTの申請が可能になります。
DSOのOPT推薦後DSOがSEVISにOPT推薦を入力し、OPT推薦入りの新しいI-20を発行します。
DSO推薦後30日以内Form I-765をUSCISに提出する必要があります。
プログラム修了後60日以内Post-completion OPTの申請期限です。60日を過ぎると申請できません。

OPTの希望開始日は、プログラム修了日の翌日から、修了後60日以内の日付の中で選びます。ただし、申請後に希望開始日を簡単に変更することはできません。また、実際に働き始められるのは、USCISによりOPTが許可され、EADを受け取り、EADに記載された開始日を迎えてからです。

OPT申請の流れ

一般的なPost-completion OPTの手続きは、次のような流れで進みます。

  1. 学校のOPT説明会・ワークショップに参加する
  2. DSOにOPT申請希望日・開始希望日などを相談する
  3. DSOがSEVISにOPT推薦を入力する
  4. OPT推薦が記載された新しいI-20を受け取る
  5. USCISのオンラインアカウントを作成する
  6. Form I-765をオンラインまたは郵送で提出する
  7. 申請料を支払う
  8. USCISの審査を待つ
  9. 許可後、EADカードを受け取る
  10. EADの開始日以降、専攻関連の仕事を開始する

現在は、多くの学生がUSCISのオンラインアカウントからForm I-765を提出しています。オンライン申請の場合でも、I-20、パスポート、F-1ビザ、I-94、写真、過去のCPT・OPT履歴など、必要書類を正しく準備する必要があります。

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OPT申請費用

2026年7月時点で確認できるUSCISのFee Scheduleでは、Form I-765の基本申請料は以下の通りです。

申請方法Form I-765申請料注意点
オンライン申請$470USCISオンラインアカウントから提出する場合の基本申請料です。
郵送申請$520紙の申請書を郵送する場合の基本申請料です。
Premium Processing$1,780希望する場合のみ追加で利用できる有料の優先審査サービスです。Form I-765は30 business daysの処理期間が設定されています。

USCISの手数料は変更されることがあります。申請前には、必ずUSCISのForm G-1055 Fee ScheduleまたはFee Calculatorで最新の金額を確認してください。

OPT中の働き方のルール

OPT中の仕事は、専攻分野に直接関連している必要があります。単に「アメリカで働ける」という制度ではなく、学校で学んだ内容を実務で活かすための制度です。

項目ルール
仕事の内容専攻分野に直接関連している必要があります。
勤務時間Post-completion OPTでは、原則として週20時間以上の就労が必要です。
雇用形態雇用、インターン、契約、複数雇用主など、条件を満たせば複数の形態が考えられます。
有給・無給通常のPost-completion OPTでは、労働法に違反せず、専攻に関連していれば、無給インターンやボランティアが認められる場合があります。
雇用主の報告雇用主情報、住所、連絡先などをSEVP PortalまたはDSOを通じて更新する必要があります。

OPT中は、雇用主名、職務内容、勤務時間、雇用期間、給与の有無、専攻との関連性を説明できる資料を保存しておくことをおすすめします。将来、STEM OPT、H-1B、他のビザ申請、再入国などで説明が必要になる場合があります。

OPT中の失業日数に注意

Post-completion OPT中は、失業日数の上限があります。通常のPost-completion OPTでは、合計90日を超えて失業状態が続くと、F-1ステータスに影響する可能性があります。

OPTの種類失業日数の上限
通常のPost-completion OPT最大90日
STEM OPT Extensionを利用する場合通常OPTの90日に加えて、追加60日。合計最大150日

OPTが許可されたら、EADの開始日から失業日数のカウントが始まります。仕事が決まっていない期間、勤務時間が不足している期間、専攻と無関係な仕事しかしていない期間は、失業日数として扱われる可能性があります。

雇用主が変更になった場合は?

OPTは、通常のPost-completion OPTであれば、申請時点で特定の雇用主に固定される制度ではありません。OPTが許可された後に、勤務先、勤務開始日、職務内容などが変更になることはあります。

ただし、雇用主が変わった場合、または雇用情報に変更があった場合は、SEVP Portalまたは学校のDSOを通じて、最新の雇用主情報を報告する必要があります。

  • 新しい雇用主名
  • 勤務先住所
  • 勤務開始日
  • 職務内容
  • 専攻との関連性
  • 週あたりの勤務時間

仕事が変わっても、その仕事が専攻分野に直接関連していて、必要な勤務時間を満たし、SEVIS上の情報が正しく更新されていれば、OPTを継続できる可能性があります。判断に迷う場合は、必ず学校のDSOに確認しましょう。

無給インターンやボランティアでもOPTとして認められる?

通常のPost-completion OPTでは、専攻分野に直接関連し、週20時間以上で、労働法に違反しない形であれば、無給インターンやボランティアが認められる場合があります。

ただし、「本来は有給で雇用すべき仕事を無給で行っている」「専攻と関係がない」「勤務実態を証明できない」といった場合は、OPTの雇用として認められない可能性があります。

通常のPost-completion OPTでは、複数の雇用主で働くこと自体は可能です。たとえば、専攻に関連する2カ所のボランティア・インターンをそれぞれ週10時間ずつ行い、合計で週20時間以上になる場合、OPTの雇用として認められる可能性があります。ただし、各活動が専攻に関連していること、労働法に違反しないこと、勤務時間を証明できること、SEVIS上で正しく報告されていることが重要です。

なお、STEM OPT Extensionでは、通常のOPTよりも雇用主に関する条件が厳しくなります。E-Verifyに登録している雇用主、Form I-983のTraining Plan、雇用主による監督・評価などが必要となり、単なるボランティアでは条件を満たさない可能性があります。

STEM OPT Extensionとは?

STEM OPT Extensionとは、Science、Technology、Engineering、Mathematicsなどの対象分野で学位を取得したF-1学生が、一定の条件を満たす場合に、Post-completion OPTをさらに24ヶ月延長できる制度です。

通常のPost-completion OPTは最大12ヶ月ですが、STEM OPT Extensionが認められると、合計で最大36ヶ月の実務研修が可能になります。

STEM OPT Extensionの主な条件

  • STEM対象分野の学位を取得していること
  • 現在、Post-completion OPTの有効期間中であること
  • 雇用主がE-Verifyに登録していること
  • 雇用主と学生がForm I-983 Training Planを作成すること
  • 雇用内容が学位分野に直接関連していること
  • STEM OPT申請は、通常OPT終了後の60日間のグレースピリオド中には行えないこと

STEM OPTでは、6ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月などのタイミングで報告義務があります。また、雇用主変更や雇用終了時にも、学校への報告が必要です。

OPT後の進路

OPT終了後の進路としては、主に次のような選択肢があります。

  • 60日間のグレースピリオド中に帰国する
  • 上位の学位課程に進学し、新しいI-20を取得する
  • 条件を満たす場合、STEM OPT Extensionを申請する
  • 雇用主のサポートを受けてH-1Bなどの就労ビザを検討する
  • 他のビザステータスへの変更を検討する

OPT後にアメリカでの就労を継続したい場合は、早い段階から雇用主とビザサポートの可能性について相談しておくことが大切です。

OPTの体験談

実際にOPTを経験した方の体験談を読むと、申請手続きだけでなく、仕事探し、履歴書作成、面接、現地企業で働くときの雰囲気などが具体的にイメージしやすくなります。

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体験談からわかるポイント

  • OPTは申請すれば自動的に仕事が見つかる制度ではない
  • 履歴書、カバーレター、面接対策は早めに準備した方がよい
  • 学校のキャリアセンターや先生、同級生とのつながりも仕事探しに役立つ
  • OPT中の仕事内容は、専攻との関連性を説明できることが重要
  • 雇用主情報や勤務記録は、後から確認できるように保存しておくと安心

アメリカ留学後のキャリアも相談できます

OPTを見据えた留学プランを考えませんか?

OPTを希望する場合は、学校選び・専攻選び・プログラム期間の確認がとても大切です。アメリカ留学後の実務経験まで見据えて、あなたに合ったプランを一緒に考えます。

OPT申請でよくある質問

OPTは卒業後に誰でも申請できますか?
F-1学生で、条件を満たすプログラムを修了し、1 full academic year以上の就学要件などを満たしている場合に対象となります。ただし、英語研修のみのプログラムは原則としてOPTの対象外です。学校やプログラムにより判断が異なるため、必ずDSOに確認してください。
OPT申請時に雇用主が決まっている必要はありますか?
通常のPost-completion OPTでは、申請時点で雇用主が決まっていなくても申請できる場合があります。ただし、EAD開始後は失業日数がカウントされるため、早めに仕事探しを進めることが大切です。STEM OPT Extensionでは雇用主条件が厳しく、E-Verify登録雇用主やForm I-983などが必要です。
OPTが許可されたら、すぐに働けますか?
いいえ。USCISの許可だけでなく、EADカードを受け取り、EADに記載された開始日を迎えてからでないと働けません。I-20に記載された希望開始日と、実際のEAD開始日が異なる場合もあるため、EADの記載内容を必ず確認してください。
OPT中に雇用主が変わった場合はどうすればいいですか?
新しい雇用主情報をSEVP Portalまたは学校のDSOを通じて更新します。勤務先、住所、職務内容、開始日、専攻との関連性、勤務時間などを正しく報告してください。
OPT中の仕事は無給でもいいですか?
通常のPost-completion OPTでは、専攻に直接関連し、週20時間以上で、労働法に違反しない場合、無給インターンやボランティアが認められる可能性があります。ただし、STEM OPT Extensionでは条件が異なり、雇用主との正式なTraining PlanやE-Verifyなどが必要です。判断に迷う場合はDSOに確認してください。
OPT中に90日以上仕事がないとどうなりますか?
通常のPost-completion OPTでは、失業日数が合計90日を超えるとF-1ステータスに影響する可能性があります。STEM OPT Extensionを利用する場合は、通常OPTの90日に加えて追加60日、合計最大150日が上限です。
OPT後にアメリカで働き続けることはできますか?
条件を満たす場合は、STEM OPT Extension、H-1Bなどの就労ビザ、進学による新しいF-1ステータスなどを検討するケースがあります。ただし、個別の状況により選択肢が異なるため、学校のDSOや移民法の専門家に相談することをおすすめします。

公式情報源

この記事は、2026年7月時点で確認できる以下の公式情報をもとに作成しています。申請前には、必ずUSCISおよび学校の最新案内を確認してください。

アメリカのビザ・就労許可に関するルールは変更されることがあります。本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の申請結果を保証するものではありません。実際の申請では、在籍校のDSO、USCIS公式サイト、必要に応じて移民法の専門家に確認してください。

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