この記事ではOPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)について説明しています。
OPTとは?
アメリカの学生ビザ(F-1)で就学している場合、アルバイトができるのは大学やカレッジのキャンパス内での仕事に限定されており、キャンパス外で仕事をすることはできません。
ただし、プログラム受講中あるいはプログラム修了後に、オフキャンパスで仕事ができる場合もあります。それがOPTです。
OPT(Optional Practical Training)とは、学生ビザ(F-1)で就学している学生が専攻した分野と関連のある職種で、企業研修を行うものです。簡単に言えば、学んだことを活かしてアメリカの会社などで働くことです。
プログラム受講中に実施するOPTは「Pre-Completion OPT」、プログラム修了後に実施するOPTは「Post-Comletion OPT」と呼ばれています。Pre-Completion OPTの場合は、学期中はパートタイムで週20週間まで、学期休みはフルタイムで働くことができます。
ただし、OPTの期間は合計で最長1年間となりますので、Pre-Completion OPTを行った場合は、Post-Comletion OPTの期間は1年間ではなく、1年間からPre-Completion OPTの期間を引いた期間となりますので注意が必要です。
また、OPTは学位レベルごとに行うことができます。このため、コミュニティカレッジで2年間勉強をして準学士号を取得してから1年間のOPTを行い、次に4年制大学に編入して学士号を取得してから1年間のOPTを行い、さらに大学院に進学して修士号を取得してから1年間のOPTを行うといったことが可能です。
OPTの条件
OPTの条件
- 1年間はF-1で就学していること(1年間とはOne full academic yearなので、期間が9か月のコースを修了していてもOK)
- 仕事の内容は自分の専攻分野に関係するものであること
- 雇用主は自分で見つけること
- 学位(准学士号、学士号、修士号)が取得できるようなプログラムを受講していること
- 学校が実施するOPTのワークショップに参加すること
<注意>
*準学士号の専攻が一般教養(General StudiesあるいはLiberal Artsなど)の場合、OPTの申請資格がなくなるため注意が必要です。
OPTができるコース
4年制の大学や2年制のコミュニティカレッジを卒業するだけでなく、大学エクステンションなどで9か月間のコースを受講した後にも、OPTをすることができます。
OPTの手続き
まずは、在籍校にてI-20の手続きが必要になります。通常、OPT参加希望者を対象としたワークショップなどが開催されますので、必ず、出席しましょう。学校にて担当者(DSO)がI-20の手続きが終えたら、移民局にOPTをするための申請をすることになります。
- Pre-completion OPT:DSOによる手続きが終わってから申請
- Post-completion OPT:DSOによる手続きが終わってから30日以内に申請。プログラム修了の90日前からプログラム修了後60日までの間に申請
STEM OPT Extensionとは?
STEM OPT Extensionとは、以下のような条件を満たした場合、OPTの期間を24ヶ月延長できる制度です。
- 専攻がScience、Technology、Engineering、Mathematicsであること
- 雇用主がE-Verifyプログラムを利用していること
- 以前にSTEM Extensionを利用したことがないこと
OPTの体験談
ハワイとロサンゼルスでOPTを体験したK.Aさんに体験談を書いてもらいました。興味のある方は参考にご覧ください。