
留学したいけれど、費用面が心配でなかなか一歩を踏み出せないという方は少なくありません。
海外留学には、授業料、滞在費、航空券、保険料、ビザ申請費用、現地生活費など、まとまった費用が必要です。一方で、条件に合えば、返済不要の給付型奨学金や、返済が必要な貸与型奨学金・教育ローンを利用できる場合があります。
このページでは、2026年時点の公式情報をもとに、海外留学に使える主な奨学金・教育ローンをまとめます。
- 海外留学に使える給付型・貸与型奨学金の違い
- トビタテ!留学JAPAN、JASSOなど日本国内の奨学金
- フルブライト、カナダ、オーストラリア、英国など海外関連の奨学金
- 語学留学でも使える可能性がある制度の探し方
- 海外留学に使える教育ローン
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留学奨学金の種類
留学に使える奨学金は、大きく分けると給付型と貸与型があります。
| 種類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| 給付型奨学金 | 原則として返済不要。採用されれば留学費用の一部または大部分を支援してもらえる | 競争率が高く、成績、語学力、研究計画、留学計画、将来性などが審査されることが多い |
| 貸与型奨学金 | 将来返済する前提で借りる奨学金。有利子・無利子の制度がある | 卒業後に返済義務があるため、返済計画を立てて利用する必要がある |
| 教育ローン | 保護者などが借入人となり、教育費として借りるローン | 審査、金利、返済期間、保証料などを確認する必要がある |
| 学校独自の奨学金・授業料割引 | 海外大学や語学学校が提供する授業料割引、成績優秀者向け奨学金など | 学校・コース・入学時期によって条件が大きく異なる |
日本国内の奨学金
トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム

トビタテ!留学JAPANは、文部科学省が2013年度から推進している留学促進キャンペーンです。2014年度からは、官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」として、多くの高校生・大学生等の海外留学を支援してきました。
2023年度から2027年度までは、「トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム」として第2ステージが実施されています。
2026年7月時点では、大学生等対象の2026年度(第18期)、高校生等対象の2026年度(第11期)の募集は終了し、選考結果が公表されています。
| 対象 | 2026年度 | 主な内容 | 現在の状況 |
|---|---|---|---|
| 大学生等対象 | 第18期 | イノベーター、STEAM、ダイバーシティの3コース | 募集終了・選考結果公表済み |
| 高校生等対象 | 第11期 | STEAM探究、スポーツ・芸術探究、マイ好奇心探究、社会課題探究の4コース | 募集終了・選考結果公表済み |
トビタテ!留学JAPANは、語学学習だけを目的とした留学ではなく、大学生等対象では実践活動、高校生等対象では探究活動を含む留学計画が重視されます。応募は、大学生等対象は在籍大学等を通じて、高校生等対象は在籍高校等を通じて行います。
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金

日本学生支援機構(JASSO)では、海外留学のために、給付型・貸与型の奨学金制度を提供しています。制度によって、対象となる留学の種類、応募方法、申し込み先、募集時期が異なります。
JASSOの主な海外留学向け奨学金
| 制度名 | 種類 | 対象となる留学 | 応募方法 | 2026年時点の状況 |
|---|---|---|---|---|
| 海外留学支援制度(学部学位取得型) | 給付型 | 海外の大学で学士号取得を目指す留学 | 個人応募 | 2026年度募集は終了 |
| 海外留学支援制度(大学院学位取得型) | 給付型 | 海外の大学院で修士号・博士号取得を目指す留学 | 原則、日本の在籍大学または卒業大学を通じて応募。条件により個人応募も可能 | 2026年度募集は終了 |
| 海外留学支援制度(協定派遣) | 給付型 | 日本の大学等が協定に基づいて実施する8日以上1年以内の派遣プログラム | 在籍校を通じて応募 | 採択プログラムに参加する学生が対象 |
| 第二種奨学金(海外) | 貸与型・有利子 | 海外の大学・大学院の正規課程へ進学する人 | 予約採用または在学採用 | 進学時期・状況により申込方法が異なる |
| 第一種奨学金(海外大学院学位取得型対象) | 貸与型・無利子 | JASSO海外留学支援制度(大学院学位取得型)の採用者 | 対象者が申請 | 大学院学位取得型の採用者向け |
| 国内貸与奨学金の継続 | 貸与型 | 国内大学等に在籍しながら短期留学する人 | 在籍校を通じて手続き | 条件を満たす場合、短期留学中も継続可能 |
| 留学時特別増額貸与奨学金 | 貸与型・一時金 | 国内貸与奨学金を受けながら3か月以上の短期留学をする人 | 在籍校を通じて手続き | 条件により利用可能 |
海外留学支援制度(学部学位取得型)-給付型
海外の大学で学士号取得を目指す人を対象とした給付型奨学金です。2026年度募集は、2026年4月から2027年3月の間に留学を開始する方が対象で、2026年7月時点では募集終了となっています。
海外留学支援制度(大学院学位取得型)-給付型
海外の大学院で修士号または博士号取得を目指す人を対象とした給付型奨学金です。2026年度募集は2025年秋に応募受付が行われ、2026年7月時点では募集終了となっています。
2026年度海外留学支援制度(大学院学位取得型)|JASSO
海外留学支援制度(協定派遣)-給付型
日本の大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専修学校などが、海外の高等教育機関や研究機関と締結した協定等に基づき、在籍学生を8日以上1年以内の期間派遣するプログラムを支援する制度です。
この制度は、個人が直接JASSOに応募するものではなく、在籍校を通じて案内されます。交換留学、協定留学、派遣留学を検討している方は、まず在籍校の国際交流課・留学担当部署に確認しましょう。
第二種奨学金(海外)-貸与型・有利子
第二種奨学金(海外)は、海外の大学・大学院の正規課程に進学する方を対象とした、有利子の貸与型奨学金です。進学前に申し込む予約採用と、海外大学・大学院に在学中に申し込む在学採用があります。
地方自治体・民間団体の奨学金
地方自治体、国際交流団体、民間財団などでも、海外留学向けの奨学金を実施している場合があります。
対象者が「その自治体の住民」「その地域の高校・大学に在籍している学生」「特定の分野を学ぶ人」などに限定されていることもありますが、その分、条件に合えば応募しやすい場合もあります。
JASSOの海外留学奨学金検索サイトでは、給付型・貸与型、留学の種類、課程、国・地域、専攻分野などから奨学金を検索できます。ただし、検索結果はJASSOサイトにおける最終更新時の情報です。必ず各奨学金団体の公式サイトや募集要項で最新情報を確認してください。
海外・国別の奨学金
フルブライト奨学金(アメリカ)

フルブライト奨学金は、日米の相互理解に貢献できるリーダーを育成することを目的とした、アメリカ留学・研究のための奨学金制度です。
2026年時点では、2027年度日本人対象フルブライト奨学金として、次の5種類のプログラムが案内されています。
- 大学院留学プログラム
- 大学院博士論文研究プログラム
- 研究員プログラム
- ジャーナリストプログラム
- フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラム
2027年度募集のオンライン登録締切は2026年5月1日で、2026年7月時点では募集終了しています。次年度以降を検討する方は、例年のスケジュールを参考に早めに準備しましょう。
大学が提供する奨学金(アメリカ)

アメリカの大学では、成績優秀者向けのMerit Scholarship、スポーツ奨学金、専攻別奨学金、大学院生向けのAssistantship、Tuition Waiverなど、大学独自の奨学金や授業料減免制度が用意されていることがあります。
ただし、制度の有無、対象者、金額、応募方法、締切は大学ごとに大きく異なります。志望校が決まっている場合は、大学公式サイトの「Scholarships」「Financial Aid」「International Students」などのページを確認しましょう。
EducationUSA Japan:アメリカ留学を対象とした奨学金制度
カナダの奨学金
カナダ留学では、カナダ政府、州政府、大学、研究機関、民間団体などが奨学金を提供しています。カナダ政府の公式留学情報サイトEduCanadaでは、日本からのカナダ留学情報や奨学金検索を確認できます。
高円宮記念クィーンズ大学留学奨学金
高円宮記念クィーンズ大学留学奨学金は、日本の大学に在籍する学生が、カナダのクィーンズ大学で1年間学ぶための奨学金です。募集年度や応募条件は年度により変更される可能性があります。
カナダの大学院・研究向け奨学金
旧記事で紹介していたVanier Canada Graduate ScholarshipsとBanting Postdoctoral Fellowshipsは、2026年時点では新規応募受付を終了しており、後継制度を確認する必要があります。
Vanier Canada Graduate Scholarshipsについては、新しい博士課程向けの統合プログラムとしてCanada Graduate Research Scholarship – Doctoral programが案内されています。博士課程向けの研究奨学金で、給付額は年40,000カナダドル、期間は36か月とされています。
Banting Postdoctoral Fellowshipsについても新規応募受付は終了しており、ポスドク向けの後継制度としてCanada Postdoctoral Research Award programの確認が案内されています。
- Vanier Canada Graduate Scholarships
- Canada Graduate Research Scholarship – Doctoral program
- Banting Postdoctoral Fellowships
オーストラリアの奨学金
旧記事では「OeAD奨学金」をオーストラリアの奨学金として掲載していましたが、OeADはオーストリアの教育・国際化機関による奨学金情報です。2026年版では、オーストラリア政府公式のStudy Australiaの情報に差し替えます。
オーストラリアでは、大学や教育機関が、成績優秀な留学生向けに授業料減免や奨学金を提供していることがあります。Study Australiaでは、オーストラリア国内の教育機関が提供する奨学金を検索できます。
また、Australia Awards Scholarshipsは、選定された開発途上国の学生を対象としたオーストラリア政府の奨学金です。日本人一般の大学進学向け奨学金としては通常利用しにくいため、対象国・応募資格を必ず確認してください。
Australia Awards Scholarships:2027 intake
イギリスの奨学金
イギリス留学では、大学独自の奨学金、大学院向け奨学金、分野別奨学金、Chevening Scholarshipsなどがあります。British CouncilのStudy UKでは、イギリス留学に関する奨学金・資金計画の情報を確認できます。
British Council:イギリス留学での奨学金と留学資金のサポート
British Council Japan IELTS奨学金について
以前はIELTS受験者向けの奨学金制度が実施されていましたが、British Council Japan公式FAQでは、2026年度IELTS奨学金プログラムの実施予定はないと案内されています。
IELTSを利用して海外大学・大学院へ進学する方は、志望校の入学要件や、大学独自の奨学金情報を確認しましょう。
奨学金だけでなく費用全体を確認
留学費用の総額を知りたい方へ
奨学金に応募する場合でも、授業料、滞在費、航空券、保険、ビザ費用、生活費まで含めて資金計画を立てることが大切です。
海外留学に使える教育ローン
日本政策金融公庫「国の教育ローン」
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日本政策金融公庫の「国の教育ローン」は、海外留学にも利用できる公的な教育ローンです。
2026年7月時点の日本政策金融公庫公式サイトでは、海外留学の特徴として、上限450万円まで、固定金利年4.05%、短期3か月以上の留学も対象と案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 外国の高等学校、大学、語学学校等の教育施設に3か月以上留学する場合など |
| 融資上限 | 海外留学の場合、一定条件で450万円まで |
| 金利 | 固定金利 年4.05%(2026年7月時点) |
| 奨学金との併用 | JASSO等の奨学金と併用可能 |
| 注意点 | 審査、世帯年収要件、保証、返済計画の確認が必要 |
奨学金を探すときのポイント
奨学金は、留学の種類や目的によって利用できる制度が大きく変わります。
| 留学タイプ | 探したい奨学金 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 語学留学 | 学校の割引キャンペーン、民間団体、自治体、教育ローン | 語学留学のみを対象とする給付型奨学金は少ないため、キャンペーンや教育ローンも検討 |
| 大学在学中の交換・協定留学 | JASSO協定派遣、在籍大学の奨学金、自治体・民間団体 | 在籍校を通じて応募する制度が多い。学内締切を早めに確認 |
| 海外大学への進学 | JASSO学部学位取得型、大学独自奨学金、教育ローン | 応募締切が入学の1年前以上になることもある |
| 海外大学院への進学 | JASSO大学院学位取得型、フルブライト、大学院のAssistantship、研究奨学金 | 研究計画、推薦状、語学スコア、出願校の選定が重要 |
| 研究・博士・ポスドク | 国別研究奨学金、大学院・研究機関のFunding、政府系奨学金 | 研究分野、指導教員、受入機関、研究実績が重視される |
奨学金応募で早めに準備したいもの
奨学金は、申し込んでから採否が決まるまで数か月から1年以上かかることもあります。留学開始後に応募できる奨学金は少ないため、早めの準備が大切です。
- 留学の目的・計画書
- 志望理由書・エッセイ
- 成績証明書
- 語学スコア(TOEFL、IELTSなど)
- 推薦状
- 留学先の受入許可書、入学許可書
- 費用見積もり
- 研究計画書、ポートフォリオ、活動実績など
公式情報リンク
- トビタテ!留学JAPAN 新・日本代表プログラム
- JASSO:日本学生支援機構の奨学金
- JASSO:海外留学奨学金検索サイト
- フルブライト奨学金
- EducationUSA
- EduCanada:日本からのカナダ留学
- Study Australia:Scholarships
- British Council:イギリス留学の奨学金と資金サポート
- 日本政策金融公庫:国の教育ローン
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留学奨学金のよくある質問
まとめ:奨学金は早めに探し、費用計画とセットで準備しよう
海外留学に使える奨学金には、返済不要の給付型、返済が必要な貸与型、教育ローン、学校独自の授業料割引など、さまざまな種類があります。
ただし、奨学金は対象者、留学タイプ、国、専攻、応募時期、成績、語学力などによって利用できる制度が大きく変わります。募集終了後に気づいても応募できないため、留学を考え始めた段階で早めに情報収集を始めましょう。
また、奨学金だけに頼るのではなく、留学費用の総額を把握し、自己資金、家族からの支援、学校のキャンペーン、教育ローンなども含めて現実的な資金計画を立てることが大切です。
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