【2026年】アメリカ留学中にパスポートを紛失したら?F-1ビザ・I-94・再申請の手続き

アメリカ留学中にパスポートを紛失した場合の手続きガイド

アメリカ留学中にパスポートを紛失してしまうと、「このままアメリカに滞在できるの?」「F-1ビザも失くしたらどうなるの?」「一時帰国したあと、またアメリカに戻れるの?」と不安になりますよね。

ただし、正しい順番で対応すれば、パスポートを紛失しただけで直ちに留学を続けられなくなるケースは多くありません。

このページでは、F-1ビザでアメリカに滞在中の日本人留学生が、パスポートやF-1ビザを紛失・盗難された場合の対応手順を、2026年7月時点の公式情報をもとに整理します。

  • パスポートを紛失した直後にやるべきこと
  • F-1ビザを失くしても、アメリカ国内に滞在を続けられるのか
  • 新しいパスポートの申請先と必要書類の考え方
  • 次にアメリカへ再入国する前に必要なF-1ビザ再申請の流れ

結論:米国内の滞在資格は「ビザ」ではなくI-94とI-20で確認する

まず大切なのは、パスポートに貼られているF-1ビザと、アメリカ国内でのF-1ステータスは別のものだという点です。

  • F-1ビザ:アメリカに入国するために必要な入国用の査証。通常、パスポートに貼付されています。
  • F-1ステータス:アメリカ国内で留学生として滞在するための在留資格。I-94、I-20、SEVIS記録、フルタイム就学などで管理されます。

そのため、すでにアメリカに入国済みで、以下の条件を満たしている場合は、パスポートやF-1ビザを紛失しても、直ちにF-1ステータスが失われるわけではありません。

  • I-94のClass of Admissionが「F-1」になっている
  • I-94のAdmit Until Dateが「D/S(Duration of Status)」になっている、または許可された滞在期限内である
  • 有効なI-20を持っている
  • 学校にフルタイムで在籍し、F-1ステータスを維持している

ただし、アメリカを一度出国すると、紛失したF-1ビザでは再入国できません。次に日本へ一時帰国し、再びアメリカに戻る場合は、新しいパスポートに新しいF-1ビザを取得する必要があります。

【2026年7月時点の注意】F-1などの「D/S(Duration of Status)」を廃止し、滞在に固定期限を設ける制度変更が進められています。現時点では、最終規則の公開日・施行日を必ずFederal Register、DHS、USCIS、在籍校のDSOで確認してください。制度が施行された場合、I-94の表示、プログラム延長、OPT/STEM OPT、出国・再入国の確認事項が変わる可能性があります。

パスポート紛失時の基本対応一覧

状況米国内での滞在再入国時の注意最初に行うこと
パスポートのみ紛失I-94とI-20が有効で、F-1ステータスを維持していれば、通常は滞在継続が可能出国には新しいパスポートが必要警察へ届出、日本大使館・総領事館で新パスポート申請、学校へ報告
有効なF-1ビザ付きのパスポートを紛失米国内では、I-94とI-20でF-1ステータスを確認紛失したビザは再入国に使えないため、新しいF-1ビザの申請が必要警察へ届出、パスポート再申請、ビザを発行した米国大使館・総領事館へ紛失報告
紙のI-94も紛失電子I-94を確認。紙のI-94が発行されていた場合は再発行手続きが必要になることがあるI-94情報が確認できないと、再申請や各種手続きで支障が出る可能性ありCBPのI-94サイトで確認し、必要に応じてUSCIS Form I-102を確認

1. まず近くの警察に紛失・盗難の届出をする

パスポートを紛失した、または盗難にあったことに気づいたら、まずは最寄りの警察署・警察局に届け出をします。

その際、可能であれば以下を持参してください。

  • 紛失したパスポートのコピー
  • 紛失したF-1ビザのコピー
  • I-20のコピー
  • I-94のコピー
  • 学生証や運転免許証など、本人確認に使えるもの

届出後は、Police Report(ポリスレポート)またはCase Numberを取得しておきましょう。後で日本のパスポート申請、米国ビザの再申請、学校への報告などで提出を求められることがあります。

警察で使える英語表現

I lost my Japanese passport with my U.S. F-1 visa. I would like to file a police report.
日本のパスポートと米国F-1ビザを紛失しました。ポリスレポートを作成したいです。
My passport was stolen. I need a police report for my passport replacement and visa application.
パスポートを盗まれました。パスポート再発行とビザ申請のためにポリスレポートが必要です。

2. 在アメリカ日本大使館・総領事館に連絡する

次に、滞在している地域を管轄する在アメリカ日本大使館・総領事館に連絡し、新しいパスポートの申請手続きを行います。

パスポートを紛失・盗難された場合は、通常、以下のいずれかの手続きになります。

  • 新しいパスポートの申請:アメリカで留学を継続する場合に基本となる手続き
  • 帰国のための渡航書:緊急で日本に帰国する必要があり、通常のパスポート発行を待てない場合

なお、帰国のための渡航書は、原則として日本へ帰国するための書類です。アメリカ留学を継続する場合や、第三国へ移動する予定がある場合は、必ず管轄の日本大使館・総領事館に確認してください。

パスポート紛失時に確認したい主な書類

管轄公館や状況によって必要書類は異なりますが、一般的には以下のような書類を確認します。

  • 紛失一般旅券等届出書
  • 一般旅券発給申請書
  • 写真
  • 戸籍謄本または戸籍電子証明書提供用識別符号
  • Police ReportまたはCase Number
  • 紛失したパスポートのコピー(ある場合)
  • I-20、I-94、学生証など、アメリカでの滞在資格や本人確認ができる書類

在アメリカ日本国大使館|パスポート申請の案内はこちら

在アメリカ日本国大使館|各総領事館の管轄地域はこちら

3. 学校のDSO・留学生オフィスへ報告する

パスポートを紛失したら、在籍している学校の留学生オフィスまたはDSO(Designated School Official)にも必ず連絡しましょう。

学校へは、以下の内容を伝えます。

  • パスポートを紛失・盗難されたこと
  • 警察に届出済み、または届出予定であること
  • 日本大使館・総領事館で新パスポートを申請すること
  • 新パスポートが発行されたらコピーを提出すること
  • 一時帰国や国外旅行の予定があるかどうか

特に、今後アメリカ国外へ出る予定がある場合は、I-20のTravel Signature、SEVIS記録、再入国に必要な書類をDSOに確認してください。

4. 紛失したパスポートに有効なF-1ビザが貼られていた場合

4-1. ビザを発行した米国大使館・総領事館に紛失報告をする

紛失したパスポートに有効なF-1ビザが貼られていた場合は、そのビザを発行した米国大使館・総領事館に、ビザの紛失・盗難を報告します。

日本でF-1ビザを取得した方は、在日米国大使館・総領事館の案内を確認してください。

在日米国大使館・領事館|有効な米国ビザが貼付された非米国パスポートを紛失または盗難された場合

報告時には、一般的に以下のような情報が必要になります。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 出生地
  • アメリカでの住所
  • 連絡先メールアドレス
  • 紛失か盗難か
  • ビザの種類(F-1)
  • パスポート番号やビザのコピー(ある場合)

4-2. 報告後、紛失したF-1ビザは再入国に使えない

米国ビザの紛失・盗難を報告すると、紛失したビザは将来のアメリカ渡航には使えなくなります。

その後、紛失したパスポートが見つかったとしても、そのF-1ビザを使ってアメリカへ再入国することはできません。

これは不正利用を防ぐための重要な手続きです。

5. アメリカ国内での滞在はどうなる?

F-1ビザは、アメリカに入国するための書類です。そのため、アメリカ国内にいる間は、F-1ビザの有効期限や紛失そのものよりも、F-1ステータスを維持しているかが重要になります。

F-1ステータスを維持するためには、主に以下を確認します。

  • I-94のClass of AdmissionがF-1になっている
  • I-94のAdmit Until DateがD/S、または許可された滞在期限内である
  • 有効なI-20を持っている
  • 学校にフルタイムで在籍している
  • 学校の規則やF-1の就労ルールに違反していない

つまり、米国内にいる間は、F-1ビザをすぐに取り直すことはできませんし、通常はその必要もありません。ただし、アメリカを出国したあとに再入国する場合は、新しいF-1ビザが必要です。

6. I-94も確認しておく

パスポート紛失後は、CBPの公式I-94サイトで、最新のI-94を確認・保存しておきましょう。

CBP|I-94公式サイトはこちら

現在は多くの場合、I-94は電子化されています。印刷したI-94や紙のI-94を紛失した場合でも、CBPのサイトで最新のI-94を取得できることがあります。

ただし、紙のI-94が発行されていて、それを紛失・盗難された場合などは、USCISのForm I-102による再発行手続きが必要になる場合があります。

USCIS|Form I-102はこちら

7. 新しいパスポートが発行された後にやること

新しいパスポートを受け取ったら、次の対応を行いましょう。

7-1. 記載内容を確認する

氏名、ローマ字スペル、生年月日、本籍、性別、有効期限などに誤りがないか確認します。

7-2. 学校へコピーを提出する

新しいパスポートの顔写真ページを、学校の留学生オフィスまたはDSOに提出します。提出方法は、学校の指示に従ってください。

7-3. 書類一式をPDFで保存する

今後の手続きのため、以下の書類はPDFまたは画像で保存しておくことをおすすめします。

  • 新しいパスポートの顔写真ページ
  • 紛失したパスポートのコピー(ある場合)
  • 紛失したF-1ビザのコピー(ある場合)
  • 最新のI-94
  • 最新のI-20
  • Police ReportまたはCase Number
  • 米国大使館・総領事館へビザ紛失を報告した控え

8. 次に日本へ一時帰国する前に必要なこと

8-1. 再びアメリカへ戻るには、新しいF-1ビザが必要

紛失したF-1ビザは、アメリカ国内で再発行することはできません。

そのため、次に日本へ一時帰国し、再びアメリカに戻る場合は、新しいパスポートに新しいF-1ビザを取得する必要があります。

ビザ面接の予約状況や審査期間は時期によって変わるため、一時帰国の予定がある場合は、できるだけ早めにDSOと相談し、在日米国大使館・総領事館の最新案内を確認してください。

8-2. F-1ビザ再申請で準備する書類の例

F-1ビザを再申請する場合、初回申請と同様の書類に加えて、紛失に関する説明やPolice Reportが必要になることがあります。

一般的には、以下のような書類を確認します。

  • 新しいパスポート
  • 有効なI-20(必要に応じて新しいTravel Signature付き)
  • DS-160確認ページ
  • ビザ申請料金の支払い確認
  • SEVIS I-901 Feeの支払い確認
  • 学校の在学証明書、成績証明書
  • 残高証明などの財政証明
  • Police Reportまたは紛失・盗難の説明書
  • 紛失したパスポートやF-1ビザのコピー(ある場合)

なお、同じSEVIS IDでF-1ステータスを継続している場合、通常はSEVIS I-901 Feeを再度支払う必要はありません。ただし、SEVIS IDが変わった場合や、ステータスに変更がある場合は扱いが変わる可能性があるため、必ず学校のDSOに確認してください。

ICE|I-901 SEVIS Fee FAQはこちら

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アメリカ留学の手続きで不安な方へ

学生ビザ、I-20、学校手続き、留学中のトラブル対応など、アメリカ留学では事前に確認しておきたいことが多くあります。ご希望や状況をうかがいながら、必要な準備を一緒に整理します。

9. 紛失前に必ずコピーしておきたい書類

パスポート紛失時に一番困るのは、パスポート番号、ビザ情報、I-94、I-20の情報がすぐに確認できないことです。

留学開始後は、以下をスマホ、クラウド、メールなど複数の場所に保存しておきましょう。

  • パスポートの顔写真ページ
  • F-1ビザのページ
  • I-94
  • I-20の全ページ
  • 学校の入学許可書
  • 海外保険証書
  • 緊急連絡先

ただし、個人情報を含む書類ですので、保存先のセキュリティには注意してください。

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10. よくある質問(Q&A)

パスポートとF-1ビザを失くしたら、すぐにアメリカから出国しなければなりませんか?
通常、すぐに出国しなければならないわけではありません。米国内でのF-1ステータスは、主にI-94、I-20、SEVIS記録、フルタイム就学などで管理されます。I-94とI-20が有効で、F-1ステータスを維持していれば、米国内で滞在を続けられる可能性があります。ただし、個別の状況は必ず学校のDSOに確認してください。
アメリカ国内でF-1ビザを再発行できますか?
できません。米国ビザは、アメリカ国内では再発行できません。紛失したF-1ビザの代わりに新しいビザを取得するには、日本などアメリカ国外の米国大使館・総領事館で再申請する必要があります。
紛失報告をしたあとに、古いパスポートが見つかったら使えますか?
使えません。日本のパスポートは紛失届の提出後に失効します。また、米国ビザについても、紛失・盗難を報告した後に見つかった場合、そのビザを将来のアメリカ渡航に使用することはできません。
F-1ビザの有効期限が切れていても、アメリカ国内に滞在できますか?
F-1ビザは入国のための書類です。アメリカ国内では、I-94、I-20、SEVIS記録、フルタイム就学などによりF-1ステータスを維持しているかが重要です。そのため、F-1ステータスを維持していれば、ビザの有効期限が切れていても米国内に滞在できる場合があります。ただし、アメリカを出国した後に再入国する場合は、有効なF-1ビザが必要です。
SEVIS費用はもう一度支払う必要がありますか?
同じSEVIS IDでF-1ステータスを継続している場合、通常はSEVIS I-901 Feeの再支払いは不要です。ただし、新しいSEVIS IDが発行された場合や、ステータスが途切れている場合などは扱いが変わる可能性があります。必ずDSOに確認してください。
パスポートを紛失したまま、アメリカ国外へ旅行できますか?
できません。アメリカを出国し、他国に入国するには有効なパスポートが必要です。また、アメリカへ再入国するには、新しいパスポート、有効なF-1ビザ、有効なI-20などが必要になります。国外旅行の予定がある場合は、出発前に必ずDSOと確認してください。

まとめ:慌てず、警察・日本公館・学校・米国大使館の順に確認を

アメリカ留学中にパスポートを紛失すると大きなトラブルに感じますが、次の順番で落ち着いて対応しましょう。

  1. 最寄りの警察に紛失・盗難を届け出て、Police ReportまたはCase Numberを取得する
  2. 管轄の在アメリカ日本大使館・総領事館に連絡し、新パスポートを申請する
  3. 学校の留学生オフィスまたはDSOに報告する
  4. 有効なF-1ビザが貼られていた場合は、ビザを発行した米国大使館・総領事館に紛失報告をする
  5. 新パスポート発行後、学校へコピーを提出し、I-94・I-20と一緒に保管する
  6. 次に日本へ一時帰国してアメリカへ戻る前に、新しいF-1ビザを申請する

ポイントは、米国内の滞在資格はF-1ビザそのものではなく、I-94、I-20、SEVIS記録、フルタイム就学などで確認するという点です。

一方で、アメリカを出国した後に再入国するには、有効なF-1ビザが必要です。紛失したF-1ビザは再入国には使えないため、一時帰国や国外旅行の予定がある方は、早めに学校のDSOと相談し、公式情報を確認しながら準備を進めてください。

公式情報・参考リンク

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