
海外留学を考えるとき、国によって大きく違うのが「学生ビザ」の条件です。申請料金、申請できる時期、アルバイトの可否、卒業後に働けるビザの有無などは、留学先を選ぶうえでとても重要なポイントになります。
この記事では、2026年時点の公式情報をもとに、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの学生ビザを比較します。
ただし、ビザの条件は頻繁に変更されます。実際に申請する際は、必ず各国政府の公式サイトで最新情報を確認してください。
- 主要5カ国の学生ビザの違い
- 学生ビザの申請料金・申請時期の目安
- 留学中にアルバイトができる国・できない国
- 卒業後に働けるビザの有無と注意点
費用の相談も無料です
留学費用が気になる方へ
おおよその費用を知りたい方は自動見積もりを、学校選びやプランの相談をしたい方は無料相談をご利用ください。
各国の学生ビザ比較一覧【2026年版】
以下は、主要5カ国の学生ビザを比較した一覧です。語学留学、専門留学、大学・大学院留学など、留学の目的によって必要なビザや条件が変わる場合があります。
| 比較項目 | アメリカ | カナダ | イギリス | オーストラリア | ニュージーランド |
|---|---|---|---|---|---|
| 主な学生ビザ | F-1ビザ M-1ビザ | Study Permit 学生許可証 | Student visa Short-term study visa | Student visa subclass 500 | Fee Paying Student Visa Pathway Student Visa |
| 学生ビザが必要になる目安 | フルタイム課程、週18時間以上の語学コースなど | 6カ月を超える就学が目安 | 6カ月を超えるコース、または6〜11カ月の英語コース | 3カ月を超える就学が目安 | 3カ月を超える就学が目安 |
| 申請方法 | DS-160をオンライン提出し、SEVIS費用支払い後、面接を受ける | オンライン申請。必要に応じてバイオメトリクス登録 | オンライン申請。本人確認・ビザ申請センターでの手続きが必要な場合あり | ImmiAccountからオンライン申請。CoEが必要 | オンライン申請。入学許可証、資金証明などが必要 |
| 申請できる時期 | ビザはコース開始日の最大365日前から発給可能。ただし入国は開始日の30日前以降 | 学校から入学許可を受け取った後、早めの申請が推奨 | 英国外からの申請はコース開始日の6カ月前から可能 | 申請時期の固定制限はないが、処理時間を確認して早めに申請 | 学校から入学許可を受け取った後、早めに申請 |
| 申請料金の目安 | ビザ申請料:US$185 SEVIS費用:US$350 | Study Permit:CA$150 バイオメトリクス:CA$85 | Student visa:£558 Short-term study visa:£228 IHS別途 | Student visa:AU$2,500(専門学校・大学・大学院)、AU$2,050(語学学校・学位なしプログラム) | 日本国籍で国外申請の場合、申請料・移民税が免除される場合あり。IVL等は別途確認 |
| 健康診断・保険 | 通常は不要だが、状況により追加書類を求められる場合あり | 滞在歴・専攻・就労内容などにより健康診断が必要な場合あり | IHSの支払いが必要。TB検査対象国に居住している場合は検査が必要 | OSHC加入が必要。健康診断を求められる場合あり | 滞在期間や健康状態により胸部X線・健康診断を求められる場合あり |
| 滞在可能期間 | 在籍状況に基づく。F-1は修了後60日間の滞在猶予が目安 | 就学期間に基づく。プログラム修了後90日、または許可証の期限で無効 | 学位レベルは最長5年、学位未満は最長2年が目安 | コース期間に基づく。原則最長5年 | コース期間に基づく。Pathway Student Visaは最長5年 |
| 留学中のアルバイト | F-1はキャンパス内で週20時間まで可能な場合あり。語学留学では実質的に難しいケースが多い | 条件を満たす学生は学期中は週24時間まで、休暇中はフルタイム就労可能 | コース・教育機関により週10〜20時間まで。Short-term study visaは就労不可 | 学期中は2週間で48時間まで。休暇中は制限なし。研究系修士・博士は例外あり | ビザ条件により週25時間まで、休暇中はフルタイム就労可能。研究系修士・博士は時間制限なし |
| 語学留学中の就労 | 原則として厳しい。F-1のキャンパス内就労に限られる場合が多い | ESL/FSLなど語学コースのみの場合、原則オフキャンパス就労不可 | Short-term study visaでは就労不可 | ELICOSでもStudent visa条件を満たせば就労可能 | 一定の英語コース・学校・期間条件を満たす場合に就労条件が付くことあり |
| ビザ延長 | 在籍状況・I-20の延長などにより対応。学校のDSOに確認 | 期限前にStudy Permit延長申請が必要 | 条件を満たせばStudent visaの延長申請が可能 | 就学継続には新たなStudent visa申請が必要な場合あり | 就学継続には新たな学生ビザ申請または条件変更が必要な場合あり |
| 卒業後に働けるビザ | OPT:最長12カ月 STEM分野は24カ月延長の可能性あり | PGWP:通常8カ月〜最長3年。専攻分野・就学期間・学位により条件あり | Graduate visa:2026年12月31日までの申請は通常2年、2027年1月1日以降は18カ月予定。博士号は3年 | Temporary Graduate visa subclass 485。学位・職業・年齢・英語力などにより条件が異なる | Post Study Work Visa:最長3年。2026年11月以降、新しいShort-term Graduate Work Visa制度も予定 |
※上記は2026年6月時点の公式情報をもとにした概要です。料金・就労条件・卒業後ビザの制度は変更されることがあります。
国別に見る学生ビザのポイント
アメリカの学生ビザ
アメリカでフルタイムの語学学校、大学、大学院などに通う場合は、主にF-1ビザを申請します。職業訓練系のプログラムではM-1ビザが使われる場合があります。
F-1ビザは、コース開始日の最大365日前から発給可能ですが、アメリカへの入国は原則としてコース開始日の30日前以降です。また、F-1学生はキャンパス内で週20時間まで働ける場合がありますが、語学留学ではキャンパス内の仕事が現実的に少ないため、アルバイト収入を前提にした資金計画はおすすめできません。
卒業後は、条件を満たせばOPTを利用してアメリカで働ける可能性があります。STEM分野の場合は、追加で24カ月の延長が認められるケースもあります。
アメリカで語学学校、大学、大学院、高校、専門学校などに通う場合、留学期間や受講内容によっては学生ビザの申請が必要です。アメリカの学生ビザは、主に学術系プログラム向けのF-1ビザと、職業訓練・専門分野向けのM-1ビザに分かれま[…]
カナダの学生ビザ
カナダで6カ月を超えて就学する場合は、原則としてStudy Permit(学生許可証)が必要です。申請料金はCA$150で、バイオメトリクスが必要な場合はCA$85が別途かかります。
条件を満たす学生は、学期中は週24時間まで、学校の正式な休暇中はフルタイムで働くことができます。ただし、ESLやFSLなど語学コースのみを受講する場合は、原則としてオフキャンパス就労の対象外です。
卒業後は、条件を満たせばPGWP(Post-Graduation Work Permit)を申請できます。PGWPの期間は就学期間や学位によって異なり、通常は8カ月から最長3年です。2026年は専攻分野の条件も重要になっているため、進学先を選ぶ段階で確認しておきましょう。
カナダに6ヶ月を超えて留学する場合、多くの方はStudy Permit(スタディパーミット)と呼ばれる就学許可証の申請が必要です。日本では一般的に「カナダの学生ビザ」と呼ばれることもありますが、正式には入国ビザではなく、カナダで就学[…]
イギリスの学生ビザ
イギリスで6カ月を超えるコースを受講する場合は、通常Student visaが必要です。6カ月を超え11カ月以内の英語コースの場合は、Short-term study visaを利用するケースがあります。
Student visaの申請料金は£558、Short-term study visaは£228です。また、Student visaではIHS(Immigration Health Surcharge)の支払いも必要です。
就労条件はコースのレベルやスポンサー校の種類によって異なります。学位レベル以上のフルタイムコースでは週20時間まで、学位未満のコースでは週10時間まで働ける場合があります。一方、Short-term study visaでは就労できません。
Graduate visaについては、2026年12月31日までに申請する場合は通常2年、2027年1月1日以降に申請する場合は18カ月になる予定です。博士号取得者は3年が目安です。
イギリスに留学する場合、コースの種類や期間によって必要な手続きが変わります。6か月以内の短期留学、6か月を超える英語コース、大学・大学院・進学準備コースなどでは、利用するビザや申請方法が異なります。この記事では、2026年6[…]
オーストラリアの学生ビザ
オーストラリアで3カ月を超えて就学する場合は、Student visa(subclass 500)が必要です。語学学校、専門学校、大学、大学院など幅広いコースが対象になります。
2025年7月以降、学生ビザの申請料金はAU$2,000からとなっています。加えて、学生ビザではOSHC(海外留学生健康保険)への加入が必要です。
就労条件は、学期中は2週間で48時間まで、学校の正式な休暇中は時間制限なしです。研究系修士号・博士号の学生は、コース開始後の就労時間制限がない場合があります。
卒業後は、Temporary Graduate visa(subclass 485)を申請できる可能性があります。ただし、年齢、英語力、学位、職業リスト、専攻分野などの条件があるため、長期的にオーストラリアで働きたい方は、学校選びの段階から確認しておくことが大切です。
この記事では、オーストラリアの学生ビザ(Student visa:Subclass 500)の申請方法について、2026年時点の最新情報をもとに説明します。オーストラリアで3ヶ月を超えて就学する場合は、原則として学生ビザの取[…]
ニュージーランドの学生ビザ
ニュージーランドで3カ月を超えて就学する場合は、通常Fee Paying Student Visaが必要です。複数のコースを組み合わせて長期で学ぶ場合は、Pathway Student Visaを利用できるケースもあります。
ニュージーランドの学生ビザでは、条件を満たすと週25時間まで、学校の休暇中はフルタイムで働くことができます。研究系の修士・博士課程では、就労時間の制限がない場合があります。
日本国籍で日本から申請する場合、ニュージーランドのビザ申請料や移民税が免除される場合があります。ただし、IVLなど別途費用がかかる可能性があるため、申請前に公式サイトで確認しましょう。
卒業後は、条件を満たせばPost Study Work Visaを申請できます。2026年11月以降は、Short-term Graduate Work Visaという新しい制度も予定されているため、卒業後の就労を考えている方は最新情報の確認が必要です。
ニュージーランドで3ヶ月を超えてフルタイムで就学する場合は、原則として学生ビザの申請が必要です。語学学校・専門学校・大学など、就学先やコース期間によって必要なビザや申請書類が異なります。この記事では、2026年6月時点の公式[…]
短期留学なら学生ビザが不要な場合もある
すべての留学で学生ビザが必要になるわけではありません。国によっては、短期の語学留学であれば観光ビザや電子渡航認証で渡航できる場合があります。
たとえば、カナダやイギリスでは6カ月以内、オーストラリアやニュージーランドでは3カ月以内の短期留学であれば、学生ビザが不要なケースがあります。ただし、就労はできない、滞在期間に制限がある、電子渡航認証が必要など、国ごとに条件が異なります。
短期留学を検討している方は、学生ビザだけでなく、観光・電子渡航認証での渡航条件も確認しておきましょう。
「短期留学なら学生ビザは必要ない?」「電子渡航認証だけで留学できる国はどこ?」と迷う方は多いのではないでしょうか。留学先によっては、数週間から数カ月程度の短期留学であれば、学生ビザを申請せずに渡航できる場合があります。ただし[…]
学生ビザを比較するときの注意点
申請料金だけで判断しない
学生ビザの申請料金は国によって大きく異なります。特にオーストラリアは申請料金が高めです。一方で、ニュージーランドは日本国籍の国外申請でビザ申請料が免除される場合があります。
ただし、実際の留学費用は、ビザ申請料だけでは判断できません。学費、滞在費、保険料、航空券、生活費、送金手数料などを含めて比較することが大切です。
アルバイトできる国でも収入をあてにしすぎない
カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは、条件を満たせば留学中にアルバイトができる場合があります。ただし、仕事がすぐに見つかるとは限らず、都市や英語力、職歴によっても状況は変わります。
ビザ上は働ける場合でも、現地での生活費をアルバイト収入だけに頼るのはリスクがあります。渡航前に十分な資金計画を立てておきましょう。
卒業後に働きたい場合は学校選びが重要
卒業後に現地で働きたい場合は、学生ビザだけでなく、卒業後ビザの条件も確認する必要があります。
カナダのPGWP、イギリスのGraduate visa、オーストラリアのTemporary Graduate visa、ニュージーランドのPost Study Work Visaは、学位レベル、就学期間、専攻分野、学校の種類などによって条件が変わります。
「とりあえず入学できる学校」を選ぶのではなく、卒業後の進路まで考えて学校・コースを選ぶことが大切です。
よくある質問
まとめ:学生ビザは「国・期間・目的」で選び方が変わる
学生ビザは、国によって申請料金、申請方法、就労条件、卒業後の選択肢が大きく異なります。
短期の語学留学であれば学生ビザが不要な場合もありますが、長期留学、専門留学、大学・大学院留学、卒業後の就労を考える場合は、ビザ条件を早い段階で確認しておくことが大切です。
特に、アルバイトや卒業後ビザを重視する方は、留学先の国だけでなく、学校の種類、コース期間、専攻分野まで含めて検討しましょう。
無料相談から始められます
留学の第一歩を、安心して始めませんか?
留学先や学校がまだ決まっていなくても大丈夫です。ご希望や不安な点をうかがいながら、あなたに合った留学プランを一緒に考えます。
公式情報源
- U.S. Department of State:Student Visa
- Study in the States:F-1 Students
- Government of Canada:Study Permit
- Government of Canada:Work off campus as an international student
- GOV.UK:Student visa
- GOV.UK:Short-term study visa
- Study Australia:Student visa subclass 500
- Australian Department of Home Affairs:Student visa
- Immigration New Zealand:Fee Paying Student Visa
- Immigration New Zealand:Working on a student visa
