この記事ではイギリスのビザ申請について説明しています。2021年1月からイギリスのビザ制度が変更になっています。
※ビザの申請手続きや必要な書類は変更されることがあります。実際に申請するにあたっては、必ず、英国ビザ申請センターの最新情報を確認してください。
イギリスの学生ビザの種類
イギリスの場合、6ヶ月までの留学であれば、学生ビザを取得する必要はありません。ビザなしで英国に入国して、語学学校で英語コースを受講することができます。
6ヶ月以上の留学の場合は、Student VisaまたはShort-term Study Visaのいずれか該当する方を取得する必要があります。
Student Visa(以前のTier 4 General Student Visa)
Student Visaは、大学や専門学校などの高等教育課程に留学する場合に必要となる学生ビザです。英語力の証明が必要となります。
- 日本国内でビザ申請が必要
- ビザ申請時期:コース開始の6ヶ月前から申請が可能
- ビザ審査の所要時間:通常3週間以内
- ビザの有効期間:学位レベルの場合は最長5年間、学位レベル未満の場合は最長2年間
- 渡航可能時期:コース開始の1ヶ月前以降(コース期間が6ヶ月以上の場合)
- ビザの延長:イギリス国内でのビザ延長可能
- アルバイト:可能
Short-term Study Visa(6ヶ月~11ヶ月)
語学学校で6ヶ月~11ヶ月間の英語コースを受講する場合に必要となる学生ビザです。
- 日本国内でビザ申請が必要
- ビザ申請時期:コース開始の3ヶ月前から申請が可能
- ビザ審査の所要時間:通常3週間以内
- ビザの有効期間:コース期間+30日。最長11ヶ月
- ビザの延長:不可
- アルバイト:不可
イギリスの学生ビザの申請方法
イギリスの学生ビザ申請は、Student Visaの場合はコース開始日の6ヶ月前を過ぎたら、Short-term Study Visaの場合は3ヶ月前を過ぎたら申請することができます。
申請書はオンラインで作成して、必要書類もアップロードをします。ただし、英国ビザ申請センターに本人が行き、指紋採取を行い、申請書類を提出する必要があります。
尚、英国ビザ申請センターでは、申請書の提出、書類のスキャンおよびアップロード、申請書類のチェック、優先ビザサービスなど、有料のサービスを提供しています。
手順1:オンラインでビザ申請書を作成
まずは、GOV.UKのサイトでオンライン申請をし、申請料金を支払います。
手順2:ビザ申請センターの予約
申請料金を支払うと、ビザ申請センターの予約ができるようになります。ビザ申請センターでは、生体認証情報(指紋と写真)を登録します。
<ビザ申請センター>
東京: 東京都港区東新橋2-3-14 エディフィチオトーコー4F
大阪: 大阪府大阪市中央区南船場1-3-5 リプロ南船場ビル10F
手順3:必要書類をアップロード
申請に必要な書類をすべてアップロードします。
必要書類をアップロードしていない場合、ビザ申請センターに持参して、アップロードをしてもらうことも可能です。このサービスは有料になっています。
手順4:ビザ申請センターに来館
ビザ申請センターに予約時間の15分前までに行きます。ビザ申請書類の提出の他に、指紋と写真の登録があります。
持参する書類
- 印刷した来館予約確認メール
- 有効なパスポート
- 印刷したチェックリスト
- 提出が必要な書類(アップロードしている場合は不要)
手順5:パスポートを受領
パスポートの受け取り方法を選びます。ビザ申請センター窓口での受け取り、または、郵送サービスが選べます。
イギリスの学生ビザの申請書類
イギリスの学生ビザの申請に必要となる書類は以下の通りです。
必要書類
- 印刷したビザ申請書
ビザ申請書はオンラインで作成します。 - パスポート
見開き2ページ以上の余白ページがあること - 過去のパスポート
過去10年間のパスポート(あれば) - 財政証明書
留学費用を負担できることを証明できる書類 - 入学許可書またはCASレター
Student Visaの場合はCASレター、Short-term Study Visaの場合は入学許可書が必要 - 英語力の証明
指定されたIELTS試験センターで受験したIELTSスコア
※大学やカレッジなどの入学資格を満たしていることを証明するため。語学学校などに入学予定で、スコアを持っていない場合は提出不要 - 出願時に学校に提出した成績証明書などの証明書
財政証明書について
<注意>
※Student Visaを申請する日本国籍の場合、財政証明の提出は免除されています。ただし、要求された場合は証明書の提出が必要となるため、予め用意しておくことをお勧めします。
※Short-term Study Visaの場合は、財政証明の提出が必要です。学校に支払いをした場合は領収書も提出します。
資金力を証明する財政証明書は、以下のいずれかになります。
- 預金通帳(コピーおよび英文の翻訳が必要)
- 金融機関発行の英文の取引明細書。金融機関の正式なスタンプ、サイン、日付の記入が必ずすべてのページにあることが必要
- 定期預金の場合は預金通帳と残高証明書をセットで提出することが必要
<注意>
- 基準以上の金額が自分の口座に28日間以上継続してあることが必要
- 28日間の最終日は申請日前31日以内であること
- 通帳は申請者本人の名義のもの(未成年者は保護者の通帳でも可だか同意書が必要)
- 通帳の翻訳日は申請日から28日以内であること
- 預金通帳の残高証明書は不要。ただし、定期預金の場合は英文の残高証明が必要
- 預金通帳、預金通帳のコピーは英翻訳文に記載されている残高の日付はすべて同じであることが必要です。通帳のコピーや翻訳をした後で、通帳に記帳しないようにしてください。
必要となる資金力の基準
滞在期間 | 滞在都市 | 証明が必要な滞在費(授業料を除く) |
9ヶ月未満 | ロンドン | £1,334/月 |
ロンドン郊外 | £1,023/月 | |
9ヶ月以上 | ロンドン | £12,006 |
ロンドン郊外 | £9,207 |
イギリスのビザ申請料金
イギリスのビザ申請をするにあたっては、以下のビザ申請料金が必要となります(2022年2月現在)。
- 申請料金
Student Visa:£348→ £363(2022年4月6日以降)
Short-term Study Visa:£186→ £200(2022年4月6日以降) - IHS(Immigration Health Surcharge)
6ヶ月以上滞在する場合、国民健康保険(NHS:National Health Servise)の費用として年間£470の支払いが必要となります。 - 大阪の英国ビザ申請センター利用料金
大阪の英国ビザ申請センターを利用される申請者の方は、ビザ申請料金とは別途£55の支払いが必要となります。この料金はビザ申請料支払時にオンラインで支払います。
BRP(バイオメトリック・レジデンス・パーミット)
BRP(Biometric Residence Permits)は、生体認証情報を含む滞在許可書のことです。イギリスに6ヶ月以上滞在する場合、BRPカードが発行され、入国後に指定の郵便局でBRPカードを受け取ることになります。英国到着後10日以内または有効期限のいずれか早い日付までに受領する必要があります。(※コロナ禍で自主隔離が必要な場合、90日間は保管してくれます。)
受け取り方法などの詳細については、ビザ申請の審査結果とともに案内されます。