小切手(Personal Check)の使い方

アメリカやカナダに長期で留学する場合、現地で銀行口座を開設することがあります。その際、日本ではあまりなじみがないため、最初に少し戸惑いやすいのが小切手です。

最近は北米でも、オンライン送金、カード決済、自動引き落としなどが一般的になっており、小切手を使う機会は以前より少なくなっています。それでも、家賃、デポジット、学校・寮・ホームステイ関連の一部支払いなどで、小切手を求められることがあります。

アメリカではcheck、カナダではchequeと表記されることが多く、個人用の小切手はPersonal CheckまたはPersonal Chequeと呼ばれます。

小切手とは?

小切手は、自分の銀行口座から、指定した相手に指定した金額を支払うための紙の支払い指示書です。

小切手に金額や支払い相手を記入して渡すと、相手はそれを銀行に入金します。その後、自分の銀行口座から金額が引き落とされます。

アメリカではChecking Account、カナダではChequing Accountと呼ばれる口座を開設すると、小切手帳を注文できる場合があります。銀行や口座の種類によって、小切手帳が無料の場合もあれば、有料で注文する場合もあります。

小切手が使われることがある場面

留学生の場合、次のような場面で小切手を使うことがあります。

  • 家賃の支払い
  • デポジットの支払い
  • ホームステイ費用や寮費の支払い
  • 学校関連費用の一部支払い
  • 現地での個人間の支払い

ただし、学校や滞在先によっては、クレジットカード、銀行振込、オンライン決済、e-Transferなどを指定されることもあります。支払い前には、必ず相手に支払い方法を確認しましょう。

小切手の書き方

小切手の書き方は、慣れればそれほど難しくありません。画像の番号に合わせて、次の項目を記入します。

海外での小切手の書き方

① Date

小切手を作成する日付を記入します。通常は、その日の日付を書きます。アメリカでは月/日/年の順番で書くことが多いため、たとえば2026年9月1日は、「Sep 1, 2026」または「09/01/2026」のように書きます。カナダでは、年/月/日、月/日/年、日/月/年など形式が混在することがあるため、月名を英語で書くと誤解が少なくなります。

② Pay to the order of

支払い相手の名前を書きます。学校に支払う場合は、学校名や法人名を正確に記入します。略称でよいかどうかは、事前に学校や請求書で確認しておくと安心です。個人に支払う場合は、相手の正式な名前を記入します。なお、特別な理由がない限り、支払い相手をCashと書くのは避けた方が安全です。紛失した場合、第三者に使われるリスクがあります。

③ 金額を数字で書く欄

右側の金額欄に、支払う金額を数字で記入します。金額はできるだけ左側に寄せて書き、後から数字を追加されないようにします。セントがない場合でも、「125」ではなく 「125.00」のように書くとわかりやすくなります。

金額を英語で書く欄には、金額を英語で記入します。

例:「One hundred twenty-five and 00/100」、「Fifty and 75/100」

「00/100」は0セント、「75/100」は75セントという意味です。

125ドルちょうどの場合は「One hundred twenty-five and 00/100」、50ドル75セントの場合は「Fifty and 75/100」と書きます。

金額を書いた後、残った空白には横線を引いておきます。後から文字や金額を追加されないようにするためです。

④ Memo

何の支払いかをメモとして記入します。Memo欄は必須ではありませんが、後から確認しやすくなるので、できるだけ書いておくと安心です。

例:

Tuition for September 2026
Rent for October 2026
Homestay fee
Student ID: 123456

授業料の場合は、英語ではTuitionと書きます。通常、Tuitionsとはしません。

⑤ Signature

最後に署名をします。署名がない小切手は無効になることがあります。銀行口座を開設したときの署名と大きく違うと、処理されないこともあるため、普段使っている署名で記入しましょう。

書き間違えた場合

小切手を書き間違えた場合は、修正液や二重線で直すのではなく、新しい小切手を使うのが安全です。

間違えた小切手は、表面に大きくVOIDと書いて無効にします。小切手番号、金額、支払い相手などを記録している場合は、無効にしたこともメモしておきましょう。

先日付小切手(Postdated Check/Post-dated Cheque)

小切手には、まだ来ていない先の日付を書くPostdated Checkという使い方があります。

たとえば、毎月の家賃を支払うために、数か月分の小切手をまとめて渡し、それぞれの日付を、

Jan 1, 2026
Feb 1, 2026
Mar 1, 2026

のようにしておく方法です。

ただし、先日付小切手の扱いは、国・州・銀行・契約内容によって異なります。

特にアメリカでは、小切手に将来の日付を書いていても、銀行がその日付より前に処理する可能性があります。そのため、「先日付にしておけば絶対にその日まで引き落とされない」とは考えない方が安全です。

カナダでは、先日付小切手は原則として日付前に現金化できないとされていますが、誤って処理される可能性もあります。万が一、日付前に処理された場合は、すぐに銀行へ相談しましょう。

家賃の支払いとして先日付小切手を求められた場合は、契約書の内容と、その州のルールも確認しておくと安心です。

残高不足に注意

小切手を渡した後は、相手がいつ入金するかわかりません。小切手が処理されるまで、口座に十分な残高を残しておきましょう。

口座残高が足りない状態で小切手が処理されると、NSF CheckDishonoured Checkと呼ばれる状態になります。いわゆる「不渡り」です。

英語では、「The check bounced.(小切手が不渡りになった)のように言います。

不渡りになると、銀行手数料がかかったり、支払い相手から追加手数料を請求されたり、家賃や授業料の支払い遅延として扱われたりすることがあります。

小切手を使ったら、次の内容をメモしておくと安心です。

  • 小切手番号
  • 日付
  • 支払い相手
  • 金額
  • 何の支払いか
  • 口座から引き落とされたかどうか

小切手を使うときの注意点

小切手には、自分の銀行口座番号などの情報が印字されています。紛失や盗難には十分注意しましょう。

小切手を使うときは、次の点に気をつけてください。

  • 黒または青のペンで記入する
  • 鉛筆では書かない
  • 空白を残しすぎない
  • 金額の数字と英語表記を必ず一致させる
  • 署名だけした白紙の小切手を渡さない
  • 小切手帳は安全な場所に保管する
  • 紛失した場合は、すぐに銀行へ連絡する

まとめ

小切手は、日本ではあまり使う機会がありませんが、アメリカやカナダで長期留学をする場合、家賃やデポジットなどの支払いで必要になることがあります。

最近はオンライン決済が増えているため、小切手を使う場面は以前より少なくなっていますが、書き方と注意点を知っておくと安心です。

特に、支払い相手の名前、金額、署名、残高不足には注意しましょう。先日付小切手を使う場合は、国や州、銀行、契約内容によって扱いが異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

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