留学準備ガイド｜Part 1 留学準備チェックリスト

留学の準備にあたって一般的な内容をまとめた留学準備ガイドです。
今回は、Part 1 留学準備チェックリストです！

パスポートの有効期限の確認

パスポートの期限が十分にあるか確認しましょう。

有効期限が6ヶ月以上ないと入国できない場合もあります。出発直前に期限切れに気がついてからパスポートを申請しても、発行までには1週間ほどかかってしまうため、出発に間に合わなくなってしまうこともあります。

また、国によっては、学生ビザの有効期限がパスポートの期限までになってしまうことがありますので、まずは、パスポートの有効期限を確認しておきましょう。

パスポートの残存有効期間が1年未満になった場合、切替申請ができるので、早めに新しいパスポートを取得しておきましょう。

また、長期留学の場合は、残存有効期間が 1年以上あっても切替申請ができます。留学中にパスポートが期限切れになる可能性がある場合は、残存有効期間が1年以上ある場合はどのような追加書類を提出すればいいのか旅券事務所に電話で確認してから、切替申請をしておくことをお勧めします。

航空券の用意

航空券を手配するタイミングは、ビザなしの場合は学校から入学許可を得た後、学生ビザが必要な場合はビザを取得した後になります。

ビザなしで渡航する場合は、必ず、往復の航空券を購入しましょう。片道航空券だと入国ができません。学生ビザがある場合は、片道航空券でも入国可能です。ただし、国によっては帰国便の予約が入国条件となる場合があるため、事前に渡航先の入国要件を確認してください。

1年未満の留学の場合

FIX/OPENという往復航空券がお勧め。購入時に帰国便の予約をいれますが、現地で帰国便の日程を変更することができます。ただし、航空会社や航空券の種類によっては、変更料がかかったり、変更できる回数に制限があったりするため、確認が必要です。また、現地で帰国日を変更する場合、日本で予約をした帰国日が過ぎると、有効期限が残っていても無効になってしまうことがあるため、予定の帰国日を過ぎる前には必ず変更をしておきましょう。

1年を超える留学の場合

一般的に学生ビザがあるので、基本的には片道航空券で入国可能です。以前は、片道航空券は格安なものがなったのですが、最近は片道でも格安航空券がでています。また、1年を超えるという留学であっても1年に1回は一時帰国する予定という場合などは、1年有効なFIX/OPENの往復航空券を購入してもいいでしょう。

アメリカを経由する場合

アメリカを経由して他国（例：カナダ）へ渡航する場合でも、米国の電子渡航認証システム（ESTA）の取得が必要です。ESTAは、渡航の72時間以上前にオンラインで申請し、承認を受ける必要があります。申請料は21米ドルで、承認後は2年間有効です。ESTAを取得していない場合、搭乗手続きができないことがありますので、早めの申請をおすすめします。

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海外留学保険の加入

海外では医療費が非常に高額であり、思わぬ事故やトラブルに巻き込まれる可能性もあるため、海外留学保険（海外旅行保険）への加入は必須です。多くの学校でも、保険加入を義務づけています。利用できる保険には、主に以下の3種類があります。

日本で加入する海外旅行保険（留学保険）

病気やケガによる治療費・入院費だけでなく、救援者費用、賠償責任、盗難などにも幅広く対応しています。さらに、年中無休・24時間対応の日本語サポートが利用でき、必要に応じて医療通訳を手配し、保険でカバーすることも可能です。

学校が提供する現地保険

現地での健康保険が中心で、日本の留学保険と比べると補償範囲が限られています。また、手続きや対応が英語のみの場合が多く、留学直後に全てを英語でこなすのは負担となることがあります。学校指定の保険への加入が必須であっても、少なくとも最初の1学期〜1年間は、日本で海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。

クレジットカード付帯の海外旅行保険（短期留学向け）

3ヶ月未満の短期留学であれば、クレジットカードの付帯保険を利用できる場合もあります。ただし、カードの種類や発行会社によっては、海外旅行保険が「利用付帯」になっていることが多いです。これは、旅行代金をそのカードで支払うことが保険適用の条件となるようような場合で、パッケージツアーの料金は該当するが、航空券の購入は該当しないといった条件がある場合もあります。このため、事前に、利用付帯なのか自動付帯なのか、利用付帯の場合はどういった利用条件があるのかを必ず確認してください。また、多くの場合、治療費は一旦自己負担となり、帰国後に請求する形になります。あわせて、クレジットカード会社から英文の保険証明書も取得しておくことをお勧めします。

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お金の持って行き方

基本は、「少額の現金」+「現地のATMで使えるカードを複数枚」です。

現地のATMで使えるカードとは、クレジットカード、海外で使えるデビットカード、プリペイドカード、現地で開設する銀行口座のカードなどです。現金とクレジットカード 1 枚で大丈夫という方もいますが、場所によって、提携 ATM がなかったり、使えるはずのカードが使えなかったりと、思わぬ事態に遭遇することもあります。また、多額の現金を持ち歩くのは危険なので、現金は最小限にし、複数の手段を併用して、リスクを分散しながら使うとよいでしょう。

現金

到着後にすぐに使用する必要最低限の額として、2〜3 万円程度の外貨を小額紙幣で用意します。
また、万が一のお守りの代わりに、パスポートに、1万円札を 2〜3 枚、隠し持っておくのもひとつのアイデア。
ただし、出入国の際はパスポートを係官に渡すので、その際は、自分のバッグに移しておきましょう。

クレジットカード

最低1枚は必須ですが、万が一のために、2～3枚は持っていくことをお勧めします。多額の現金を持ち歩く危険もなくなり、レンタカーや携帯電話を契約するときの身分証明にもなります。
もし、持っていなければ、年会費が無料のものや、マイレージポイントがつくものを選ぶといいでしょう。
VISA または MasterCard が便利。国内大手の JCB は海外で使えないことが多いです。
また、いつの間にか限度額を超えてしまい、使えなかったというケースもあるので限度額のチェックが必要です。

VISAデビットカード

学生でクレジットカードが作れない場合などには、VISAデビットカードがお勧めです。
VISAデビットカードは、スルガ銀行、りそな銀行、楽天銀行などが提供しています。これらのいずれかの銀行で口座を開設しないといけないので、引き出すときの手数料などは各銀行で異なるので、それぞれの銀行のサービス内容を比較して選ぶ必要があります。使うときは、VISA クレジットカードと同じように現地で買い物をしたり、ATM で現地通貨を引き出したりと、便利に使用できます。ただし、実際にはクレジットカードではないので、それぞれの銀行で作成した口座から直接引き落としされるため、入金されている金額がそのまま限度額となります。このため、クレジットカードのように使いすぎてしまうという心配がありません。

海外専用プリペイドカード

海外でクレジットカードのように買い物をしたり、ATM で現地通貨を引き出すことができます。
銀行口座を開設する必要はなく、プリペイドで支払った金額分だけが使用でき、残高が少なくなってきたら、日本のご家族が ATM やインターネットバンキングなどで再度入金して使うことができます。また、日本にいるご家族がインターネットで使用状況や残高を確認することができるため、高校生の留学にも安心して利用できます。
MasterCard カードとして使えるキャッシュパスポートなどがあります。

現地で銀行口座開設

学生ビザがあれば、現地で口座を開設することもできます。日本の家族から海外送金をしてもらうことができ、また、銀行カードを使って買い物をすれば、そのまま自分の口座から引き落とされるので便利です

また、現地で開設した銀行口座に、保護者などが日本から送金をする場合にオススメなのがWISE（旧TransferWise）。最初にアカウントを作成する必要がありますが、一度アカウントを作成すれば、オンラインで簡単に外国送金ができ、為替レートもかなりお得です。

尚、イギリスは学生ビザやワーキングホリデービザがあっても、銀行によっては口座の開設ができない場合もあります。このような場合、オンライン銀行での口座開設も検討しましょう。

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持って行く荷物の用意

なるべく荷物は少なめにするのが賢い移動方法。

航空会社や行き先によって、預けることができるスーツケースの個数、重さ、3 辺の長さなどが決まっており、超過料金がかかってしまうこともあります。

また、空港出迎えを依頼している場合は。出迎えの車に入らないといったこともあります。スーツケース以外に、楽器やサーフボードなど、特別に持っていくものがわかっていれば、あらかじめご相談ください。出迎えをする業者や学校に確認することができます。

持ちきれなかった荷物や後から必要に応じて使うものは、別送するとよいでしょう。ただし、自分が着く前に荷物だけが着いてしまうのは、滞在先がホームステイ・学生寮・民間レジデンスに関わらず、トラブルの元になりやすいため止めたほうが賢明。到着して、生活のペースがつかめてから、改めて必要なものを送ってもらうのが良いでしょう。

尚、留学中は、滞在先がホームステイであっても、学生寮であっても、パスポートなどの貴重品はスーツケースに入れて常に鍵をかけておくことをおすすめします。

洋服

日本と同じ感覚で、海外でブランド物を身につけるのは止めたほうがよいでしょう。ひったくりやスリのターゲットになりやすいです。

学校に行くときは、T シャツにジーンズといったカジュアルな格好でOK。海外では、洗濯したら乾燥機で乾かすことが多いので、デリケートな服はあっという間にだめになってしまいます。そういった面でも、普段着は洗濯に強いカジュアルなものを用意しましょう。ただし、ちょっとおしゃれな洋服を一組用意しておくといざというときに便利です。

また、夏季でも、朝晩冷え込んだり、1 日の間で気温の変化が大きくなる地域も多いので、軽くはおれる長袖を用意すること。特に室内は冷房が効いていることが多く、日本人には寒すぎることが多々あります。

荷物を少なくするためにも、洋服などは現地購入も検討しましょう。現地でのショッピングは思い出にもなり、小柄な人でも、最近はPetitサイズもあるので、そんなに困らないでしょう。ただし、下着類は、日本の方が安くて質が良いので、日本からもっていくのがお勧め。

常備薬

海外でも、薬局で風邪薬や頭痛薬などの市販薬を買うことはできますが、いつも使っている薬があったらそれを持っていくと良いでしょう。海外の市販薬は、有効成分が日本のものよりも多く含まれていて、体質に合わないことも考えられます。

また、かかりつけのお医者さんにいつも同じ薬を処方してもらっているのであれば、必要な薬をもらっておきましょう。処方薬の場合は、念の為、英文の処方箋を用意しておくと良いでしょう。また、自分自身で使用するために持ち込む薬であっても、持ち込み可能な薬の量は、国によって3ヶ月間分などと決まっているため、あらかじめ確認しておく必要があります。

なお、オーストラリアでは、2023年5月31日付でTGA（Therapeutic Goods Administration：豪州医薬品行政局）が、頭痛薬「イブ」にアプロナール（アリルイソプロリルアセチル尿素）というオーストラリアで使用が禁止されている成分が含まれているとして、使用を中止するよう警告を出しました。そのため、頭痛薬を常備薬として持参する場合は、「イブ」以外の製品を選ぶ方が安心です。

歯医者・眼科に行く

虫歯がなくても、必ず、歯医者に行ってチェックしてもらうこと。加入した保険に歯科医療が含まれていないこともあります。飛行機の中では気圧の関係で歯が痛くなることがあります。

コンタクトや眼鏡をしている人は、眼科にも行っておきましょう。めがねもスペアがあると安心です

国際運転免許証

運転免許証を持っている人は、念のため、国際運転免許証を持っていくとなにかと役立つことがあります。運転免許センターで取得可能です。ただし、国際運転免許証の有効期間は留学する国・地域・州によっても異なります。そのため、滞在が長期になる場合、現地の運転免許証を取得することが必要になることが多いです。

パソコン・タブレット

カレッジや大学へ行く場合は、ノートパソコンは必需品。調べものをしたり、宿題の課題を提出する際に必要になります。使い慣れているものが良いでしょう。最近では、オンラインでプロジェクトなどの作業をし、そのままオンラインで提出するケースも一般的になっています。無線 LAN 機能が内蔵されていて、ケーブル接続も可能なものであれば、どこでもインターネットに接続できます。

語学留学の場合でも、授業や課題でパソコンやタブレットが必要となる場合も多いため、できたら持って行くことを検討しましょう。

尚、ホームステイ先、学生寮、民間レジデンスでは、ネットがつながらなかったり、つながりにくい可能性もあります。また、プライバシーの観点から、パソコンを貸してくれないファミリーもいますので、ホームステイ先のパソコンをあてにするのは避けたほうが無難です。

携帯電話・スマホ

海外留学中もスムーズに連絡を取り合うために、携帯電話と通信環境の準備はとても重要です。以下に、留学前・留学中に知っておくべきポイントをまとめました。

SIMフリーのスマホを用意しましょう

日本で使っているスマホが「SIMロック解除済み」であるかを確認してください。SIMロックがかかっていると、現地のSIMカードが使えません。大手キャリア（docomo、au、SoftBankなど）で購入した場合も、手続きすればSIMロックを解除できます。

渡航後に現地のSIMカードを購入

到着後に、現地のプリペイドSIMや月額契約SIMを購入するケースも多いです。現地の空港、家電量販店、または携帯キャリアのショップで購入可能です。以下のようなプランが選べます。

• プリペイドSIM：使った分だけチャージする方式。短期滞在や費用を抑えたい方におすすめ。
• 月額契約SIM（ポストペイド）：電話番号付きの契約型プラン。長期滞在者に適しており、データ通信量も比較的多めです。

eSIMの活用もおすすめ

近年では、スマホに物理SIMを入れなくても通信が可能な「eSIM（デジタルSIM）」対応のプランも増えています。eSIMの場合は、SIMの取り換えが不要なため、SIMの紛失などの心配がありません。また、渡航前に日本からeSIMを購入しておけば、到着後すぐにネット接続ができるため便利です。

海外携帯ICHIBAでは、出国前にカナダ、アメリカ、オセアニア、イギリスで使うことができるSIMカードやeSIMを日本の自宅にお届けするサービスを提供しています。

海外で使えるSIMカードサービスの詳細はこちら＞＞＞

日本の携帯電話契約はどうする？

長期留学の場合、日本の携帯契約をそのまま継続すると無駄な費用がかかることがあります。一部のキャリアでは「一時休止」制度があり、月額料金を抑えられます。尚、解約する場合、電話番号が失効する可能性があります。帰国後に再取得できるかも含めて、事前に確認しておきましょう。

国際ローミングは短期利用向け

日本のスマホをそのまま海外で使える「国際ローミング」サービスは非常に便利ですが、料金が高額になる場合があります。短期の渡航や、現地SIMがすぐに用意できない場合など、一時的な手段として利用するのが無難です。

フリーメールアドレスを作っておく

携帯電話に依存しない無料のメールアドレスをつくっておきましょう。Gmailのようなフリーメールであれば、自分のパソコンや携帯が手元になくても、学校のパソコンやネットカフェからでもメールの送受信ができるので便利です。

WhatsAppの設定をしておく

海外留学では、現地の人や他の留学生との連絡手段として、WhatsApp（ワッツアップ）が広く使われています。

WhatsAppは、電話番号を使って簡単にメッセージや通話ができる無料のアプリです。日本人を多く受け入れている学校などでは、LINEを使っているところもありますが、多くの国ではLINEよりも一般的で、学校、ホストファミリー、現地の友人との連絡にも便利です。

WhatsAppのメリット

• 無料でメッセージ・通話・ビデオ通話が可能（Wi-Fi環境があればOK）
• 電話番号だけでつながるので、登録も簡単
• 世界中で利用者が多く、信頼性が高い
• 写真やファイルの共有もスムーズ

留学前にやっておくと安心です

• 日本でアプリをダウンロードし、初期設定をしておく
• 渡航後に現地のSIMカードに差し替えても、アカウントはそのまま使えます

留学先でスムーズなコミュニケーションを始めるためにも、出発前にWhatsAppを準備しておくことをおすすめします！

ホームステイ先のおみやげ

ホームステイ先のご家族に、ちょっとした日本のおみやげを持参すると、良い第一印象につながり、会話のきっかけにもなります。高価なものである必要はありませんが、「日本らしさ」や「あなたらしさ」が伝わるものを選ぶと喜ばれます。

おすすめのおみやげの一例

• 和柄の小物（てぬぐい、ポーチ、箸など）
  軽くてかさばらず、見た目も華やかで人気があります。ただ、最近は日本人留学生を何回も受け入れていて、扇子や箸やこけしなど、以前の留学生が持ってきたので既にあったということも・・・。重複してもよいものを選ぶといいでしょう。
• 日本のお菓子
  抹茶味やキットカット、ご当地限定のお菓子などは話題性があり、家族みんなで楽しんでもらえます。また、家族構成がわからないときは、何人いてもいいように、少し多めに用意しておくといいでしょう。
• 書道や折り紙のセット
  特に小さいお子さんがいる家庭では、一緒に楽しむことができて好印象です。
• 日本の雑誌やポストカード
  日本の文化や景色を紹介する素材として使えます。英語で説明しながら話をするのもおすすめです。

お土産を選ぶ時の注意点

• 動植物製品は国によって持ち込みが制限されている場合があります。事前に確認しましょう。
• 食べ物の場合、アレルギーや宗教上の制限には配慮しましょう。
• 高価すぎる贈り物はかえって気を遣わせてしまうこともあるので、あくまで気持ちのこもった「手土産」として選びましょう。

海外転出（届・住民税・健康保険・年金・確定申告）

1年以上の海外留学をする方は、海外転出（国外転出）の手続きをすることになります。

ただし、「ワーキングホリデーで海外に滞在する間は、海外での居住ではなく、海外での休暇とみなされるため、ワーキングホリデーで1年以上海外に滞在する場合は、住民税が課税される」と記載している自治体があるようです。

詳しくは、市区町村や税務署に問い合わせて、必要な手続きをとっておきましょう。

国外転出届の提出（住民票を抜く）

留学が1年以上に及ぶ場合は、「国外転出届」を住民登録している市区町村役所に提出します。通常、出発の14日前から届け出が可能ですが、自治体によっては2週間前よりも前に受け付けてくれる場合もあります。国外転出届を出すと、日本国内の住民票が削除され、「非居住者」となります。

住民税

住民税は、1月1日に居住していた市区町村に対してその年の前年の所得にもとづいて支払うことになっています。このため、1月1日をまたいで1年以上海外で居住する場合には、海外転出届により、住民税を支払う義務がなくなります。

ただし、住民税は「前年の所得」に対して課税されるため、海外転出をしても、出国年の住民税は課税されることがあります。留学中の納税が必要な場合は、納税管理人（代理人）を事前に指定しておくことをおすすめします。

例：2025年に出国 → 2024年の所得に基づき、2025年6月から翌年5月まで住民税が課税される

国民健康保険

国外転出届を出すと、国外転出予定日から国民健康保険の資格は喪失します。そのため、日本にいる間の医療費補助が受けられなくなります。

留学中は、海外留学保険や現地の医療保険に加入するのが一般的です。

国民年金

海外転出すると、日本の国民年金への加入は「義務」ではなく「任意」となります（20歳以上60歳未満の場合）。任意加入を続けることで、将来の受給資格を満たす年数（原則10年）にカウントされます。希望する場合は、「任意加入」の手続きを年金事務所で行います。海外にいても、代理人を通じて継続可能です。

＜ポイント＞

• 収入がない場合、「保険料免除」制度の対象にならないため、支払いが負担になる可能性もあります。
• 将来の年金受給資格や金額に影響があるので、加入のメリット・デメリットを確認してから判断しましょう。

確定申告

会社を途中で退職してそのまま留学する場合、年末調整を受けていないため、自分で確定申告を行う必要があるケースがあります。確定申告の提出期間は毎年2月16日〜3月15日頃ですが、留学出発がこの時期より前の場合は、出国前に「準確定申告」をしておく、または代理人を立てて申告をすることができます。尚、確定申告には源泉徴収票が必要です。退職時に会社に依頼してもらっておきましょう。

＜確定申告が必要になる主なケース＞

• 1月〜12月の途中で退職し、その後再就職せずに留学する

• 退職時に年末調整をしていない

• 退職後に失業保険などの所得がある

• 医療費控除やふるさと納税、生命保険料控除などを申告したい

海外転出時のマイナンバーカード

1年以上の留学で、国外転出届を提出する場合のマイナンバーカードの手続きについては、以下を参照してください。

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